佐藤龍一 – 『ちぎれそうな声で』

2024-02-24

筆者が1970年台半ば頃によく聴いていたアーティストの中で、佐藤龍一についても忘れられない思い出がたくさんあります。
本稿では、佐藤龍一に関する思い出を振返りたいと思います。

佐藤龍一のアルバム『あわせ鏡』

1976年3月に友人と行きつけのレコード屋に行った際、店長のお薦めで入手したアルバムが佐藤龍一(ジャケットに記載されているアーティスト名は「龍」)の『あわせ鏡』でした。
全く知らないアーティストでしたが、一度聴いたら忘れられない、とても印象に残るアルバムだったため、筆者が高校生~大学生の頃はよく聴いていました。

特に冒頭の『ちぎれそうな声で』が大好きだったので、時々無性に聴きたくなることがあります。
20年位前に「どうしてももう一度聴きたい」と思い、パソコンに取り込んでデジタル・オーディオ・プレーヤーに入れましたので、いつでも聴きたい時に聴くことができるようになりました。
残念ながらCD化はされていませんので、スノーレコードという中古レコード屋さんにリンクを貼っておきます。

A面が『ちぎれそうな声で~あわせ鏡』となっており、『ちぎれそうな声で』と『あわせ鏡』が続けて収録されていますが、冒頭の『ちぎれそうな声で』の部分は約4分30秒です。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
A-1 ちぎれそうな声で~あわせ鏡
B-1 日暮れ坂日暮れ時
B-2 ヒゲの生えた少年
B-3 振り子のように
B-4 優しさにありがとう~悦子

『ちぎれそうな声で』のデジタル音源について

「佐藤龍一」や『ちぎれそうな声で』について、これ以上の情報を得ることはできないと諦めていたんですが、この記事を書く際に改めて調べた結果、Wikipediaや有識者のブログから色々な情報を得ることができましたので、簡単にまとめておきたいと思います。

竜とかおる – 『ひとつのめぐり逢い』

佐藤龍一は1972年に伊藤薫とフォーク・デュオ「龍+1」を結成し、1st.シングル『オニオニ島失踪事件の唄/競馬場のある街はずれに』をリリースしました。

その後、1974年に「竜とかおる」と改名し、1st.アルバム『ひとつのめぐり逢い』をリリースしましたが、このアルバムの№2に『ちぎれそうな声で』が収録されています。
「竜とかおる」では、メインボーカル・作曲:伊藤薫、コーラス・リードギター・作詞:佐藤龍一という役割分担だったため、『ちぎれそうな声で』も作詞:佐藤龍一、作曲:伊藤薫となっています。

なお、「竜とかおる」の1st.アルバム『ひとつのめぐり逢い』については、CDがリリースされていますので、ご紹介しておきます。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
1 その頃の僕
2 ちぎれそうな声で
3
4 走れよメリーゴーランド
5 五月の唄
6 ひとつのめぐり逢い
7 流れ星の伝説
8 朝の雨
9 さよなら
10 何んにも言わないで
11 どうせ冬が来るのなら
12 夕空

↓Amazonの商品ページはこちらです。
『ひとつのめぐり逢い』

「とみたいちろう」との関連について

Wikipediaで「とみたいちろう」(または「富田伊知郎」「MoJo」)について調べていたところ、佐藤龍一がとみたいちろうと共に活動していた時期があることがわかりました。

また、とみたいちろうがリリースした楽曲の中にも、「作詞:龍(=佐藤龍一)、作曲:とみたいちろう」となっている作品がありますので、興味のある方は併せてご確認下さい。
⇒詳細は、Wikipedia(MoJo)および「とみたいちろう – 『12時過ぎのシンデレラ』」を参照して下さい。

YouTubeについて

1974年12月に「竜とかおる」が解散した後、1975年に佐藤龍一がソロ・デビューし、シングル『あわせ鏡/振り子のように』とアルバム『あわせ鏡』を「龍」名義でリリースしました。

佐藤龍一はその後も音楽活動を続けており、2017年には自身のレーベルMIOTRON RECORDSを設立し、アルバムをリリースしています。
MIOTRON RECORDSのYouTubeチャンネルで、2017年11月4日に行われた「デビュー45周年記念ライブ」の動画が配信されており、この中に『ちぎれそうな声で』の動画もありましたので、リンクを貼っておきます。

なお、「竜とかおる」でコンビを組んでいた伊藤薫は、作曲家として活動を続けており、代表曲は欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の『ラヴ・イズ・オーヴァー』とのことです。
⇒欧陽菲菲については、「欧陽菲菲 – 『ラヴ・イズ・オーヴァー』」を参照して下さい。

↓「ちぎれそうな声で」佐藤龍一 デビュー45周年記念ライブ

1970年代

Posted by hides