Excel VBAリファレンス(ChartObjectsコレクション、ChartObjectオブジェクト編)

2024-01-07

ChartObjectオブジェクトはワークシートの埋め込みグラフ(※)を表し、ChartObjectsコレクションはワークシート上の全ての埋め込みグラフを表します。
⇒Excel VBAの主なオブジェクトについては、Excel VBAリファレンス(Excel VBAのオブジェクト構造編)を参照して下さい。

(※)ChartObjectオブジェクトは、Chartオブジェクトのコンテナとして機能します。

■ChartObjectsコレクションの詳細

ChartObjectsコレクションで提供されているメソッドとプロパティは下表の通りです。

ChartObjectsコレクションのメソッド

Addメソッド
説明 新しい埋め込みグラフを作成する
定義 Function Add(Left As Double, Top As Double, Width As Double, Height As Double) As ChartObject
Copyメソッド
説明 オブジェクトをクリップボードにコピーする
定義 Function Copy() As Variant
CopyPictureメソッド
説明 オブジェクトをクリップボードへ画像としてコピーする

(※)XlPictureAppearance列挙体の値は、以下の通り。
xlPrinter(2):ピクチャを印刷する時と同じ形でコピー
xlScreen(1):ピクチャを画面表示に近い形でコピー

(※)XlCopyPictureFormat列挙体の値は、以下の通り。
xlBitmap(2):ビットマップ(ラスター)形式でコピーされた画像
xlPicture(-4147):ベクター形式でコピーされた画像

定義 Function CopyPicture([Appearance As XlPictureAppearance = xlPrinter], [Format As XlCopyPictureFormat = xlPicture]) As Variant
Cutメソッド
説明 オブジェクトを切り取ってクリップボードにコピーする
定義 Function Cut() As Variant
Deleteメソッド
説明 オブジェクトを削除する
定義 Function Delete() As Variant
Duplicateメソッド
説明 オブジェクトを複製し、複製されたオブジェクトを取得する
定義 Function Duplicate() As ChartObject
Itemメソッド
説明 コレクションから単一のオブジェクトを取得する
定義 Function Item(Index As Variant) As ChartObject
Selectメソッド
説明 オブジェクトを選択する
定義 Function Select([Replace As Boolean]) As Variant

ChartObjectsコレクションのプロパティ

Applicationプロパティ(読み取り専用)
説明 オブジェクトを作成したアプリケーションを表すApplicationオブジェクトを取得
定義 Property Application() As Application
Countプロパティ(読み取り専用)
説明 コレクションに含まれるオブジェクトの数を取得
定義 Property Count() As Long
Creatorプロパティ(読み取り専用)
説明 オブジェクトを作成したアプリケーションの整数値を取得

(※)XlCreator列挙体は、以下の値のみ。
xlCreatorCode(1480803660):Macintosh版Excelでのシグネチャ

定義 Property Creator() As XlCreator
Heightプロパティ
説明 オブジェクトの高さをポイント単位で設定/取得
定義 Property Height() As Double
Leftプロパティ
説明 オブジェクトの左端から列Aの左端またはグラフ領域の左端までの距離をポイント単位で設定/取得
定義 Property Left() As Double
Lockedプロパティ
説明 オブジェクトがロックされているかどうかを設定/取得(Trueの場合、ロックされている)
定義 Property Locked() As Boolean
Parentプロパティ(読み取り専用)
説明 指定したオブジェクトの親オブジェクトを取得
定義 Property Parent() As Object
Placementプロパティ
説明 オブジェクトがセルにアタッチされる方法を設定/取得

(※)XlPlacement列挙体は、以下の通り。
xlFreeFloating(3):オブジェクトは自由に移動
xlMove(2):オブジェクトはセルと共に移動
xlMoveAndSize(1):オブジェクトはセルと共に移動し、セルに合せてサイズ変更

定義 Property Placement() As XlPlacement
PrintObjectプロパティ
説明 ドキュメントを印刷する時にオブジェクトを印刷するかどうかを設定/取得(Trueの場合、印刷する)
定義 Property PrintObject() As Boolean
ProtectChartObjectプロパティ
説明 埋め込みグラフフレームの移動、サイズ変更、削除を禁止するかどうかを設定/取得(Trueの場合、禁止する)
定義 Property ProtectChartObject() As Boolean
ShapeRangeプロパティ(読み取り専用)
説明 図形範囲を表すShapeRangeオブジェクトを取得
定義 Property ShapeRange() As ShapeRange
Topプロパティ
説明 オブジェクトの上端から行1の上端またはグラフ領域の上端までの距離をポイント単位で設定/取得
定義 Property Top() As Double
Visibleプロパティ
説明 オブジェクトを表示するかどうかを設定/取得(Trueの場合、表示する)
定義 Property Visible() As Boolean
Widthプロパティ
説明 オブジェクトの幅をポイント単位で設定/取得
定義 Property Width() As Double

■ChartObjectオブジェクトの詳細

ChartObjectオブジェクトで提供されているメソッドとプロパティは下表の通りです。

ChartObjectオブジェクトのメソッド

Activateメソッド
説明 指定されたグラフをアクティブにする
定義 Function Activate() As Variant
BringToFrontメソッド
説明 オブジェクトをZオーダーの前面に移動する
定義 Function BringToFront() As Variant
Copyメソッド
説明 オブジェクトをクリップボードにコピーする
定義 Function Copy() As Variant
CopyPictureメソッド
説明 オブジェクトをクリップボードへ画像としてコピーする

(※)XlPictureAppearance列挙体の値は、以下の通り。
xlPrinter(2):ピクチャを印刷する時と同じ形でコピー
xlScreen(1):ピクチャを画面表示に近い形でコピー

(※)XlCopyPictureFormat列挙体の値は、以下の通り。
xlBitmap(2):ビットマップ(ラスター)形式でコピーされた画像
xlPicture(-4147):ベクター形式でコピーされた画像

定義 Function CopyPicture([Appearance As XlPictureAppearance = xlPrinter], [Format As XlCopyPictureFormat = xlPicture]) As Variant
Cutメソッド
説明 オブジェクトを切り取ってクリップボードにコピーする
定義 Function Cut() As Variant
Deleteメソッド
説明 オブジェクトを削除する
定義 Function Delete() As Variant
Duplicateメソッド
説明 オブジェクトを複製し、複製されたオブジェクトを取得する
定義 Function Duplicate() As ChartObject
Selectメソッド
説明 オブジェクトを選択する
定義 Function Select([Replace As Boolean]) As Variant
SendToBackメソッド
説明 オブジェクトをZオーダーの後方へ移動する
定義 Function SendToBack() As Variant

ChartObjectオブジェクトのプロパティ

Applicationプロパティ(読み取り専用)
説明 オブジェクトを作成したアプリケーションを表すApplicationオブジェクトを取得
定義 Property Application() As Application
BottomRightCellプロパティ(読み取り専用)
説明 オブジェクトの右下端のセルを表すRangeオブジェクトを取得
定義 Property BottomRightCell() As Range
Chartプロパティ(読み取り専用)
説明 オブジェクトに含まれるグラフを表すChartオブジェクトを取得
定義 Property Chart() As Chart
Creatorプロパティ(読み取り専用)
説明 オブジェクトを作成したアプリケーションの整数値を取得

(※)XlCreator列挙体は、以下の値のみ。
xlCreatorCode(1480803660):Macintosh版Excelでのシグネチャ

定義 Property Creator() As XlCreator
Heightプロパティ
説明 オブジェクトの高さをポイント単位で設定/取得
定義 Property Height() As Double
Indexプロパティ(読み取り専用)
説明 コレクション内でのオブジェクトのインデックス番号を取得
定義 Property Index() As Long
Leftプロパティ
説明 オブジェクトの左端から列Aの左端またはグラフ領域の左端までの距離をポイント単位で設定/取得
定義 Property Left() As Double
Lockedプロパティ
説明 オブジェクトがロックされているかどうかを設定/取得(Trueの場合、ロックされている)
定義 Property Locked() As Boolean
Nameプロパティ
説明 オブジェクトの名前を設定/取得
定義 Property Name() As String
Parentプロパティ(読み取り専用)
説明 指定したオブジェクトの親オブジェクトを取得
定義 Property Parent() As Object
Placementプロパティ
説明 オブジェクトがセルにアタッチされる方法を設定/取得

(※)XlPlacement列挙体は、以下の通り。
xlFreeFloating(3):オブジェクトは自由に移動
xlMove(2):オブジェクトはセルと共に移動
xlMoveAndSize(1):オブジェクトはセルと共に移動し、セルに合せてサイズ変更

定義 Property Placement() As Variant
PrintObjectプロパティ
説明 ドキュメントを印刷する時にオブジェクトを印刷するかどうかを設定/取得(Trueの場合、印刷する)
定義 Property PrintObject() As Boolean
ProtectChartObjectプロパティ
説明 埋め込みグラフフレームの移動、サイズ変更、削除を禁止するかどうかを設定/取得(Trueの場合、禁止する)
定義 Property ProtectChartObject() As Boolean
RoundedCornersプロパティ
説明 埋め込みグラフの角を丸くするかどうかを設定/取得(Trueの場合、丸くする)
定義 Property RoundedCorners() As Boolean
Shadowプロパティ
説明 フォントまたはオブジェクトを影付きにするかどうかを設定/取得(Trueの場合、影付きにする)
定義 Property Shadow() As Boolean
ShapeRangeプロパティ(読み取り専用)
説明 図形範囲を表すShapeRangeオブジェクトを取得
定義 Property ShapeRange() As ShapeRange
Topプロパティ
説明 オブジェクトの上端から行1の上端またはグラフ領域の上端までの距離をポイント単位で設定/取得
定義 Property Top() As Double
TopLeftCellプロパティ(読み取り専用)
説明 オブジェクトの左上端のセルを表すRangeオブジェクトを取得
定義 Property TopLeftCell() As Range
Visibleプロパティ
説明 オブジェクトを表示するかどうかを設定/取得(Trueの場合、表示する)
定義 Property Visible() As Boolean
Widthプロパティ
説明 オブジェクトの幅をポイント単位で設定/取得
定義 Property Width() As Double
ZOrderプロパティ(読み取り専用)
説明 オブジェクトのzオーダー位置を取得
定義 Property ZOrder() As Long

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Posted by hides