Excel VBAリファレンス(VBA(Visual Basic for Applications)編)

2024-01-07

VBA(Visual Basic for Applications)に実装されているオブジェクト(クラス)について、リファレンスとして利用できるように一覧表を掲載しておきます。

■VBA本体のオブジェクト(クラス)

VBAの本体である「VBE7.DLL」に実装されているオブジェクト(クラス)は、下表の通りです。

各オブジェクト(クラス)の詳細は、次項で説明します。

(VBA本体のオブジェクト(クラス))

VBA(Visual Basic for Applications)
Collectionオブジェクト
Conversionクラス
DateTimeクラス
Errオブジェクト
FileSystemクラス
Financialクラス
Informationクラス
Interactionクラス
Mathクラス
Stringsクラス

Collectionオブジェクトの詳細

Collectionオブジェクトで提供されているメソッドおよびプロパティは下表の通りです。
⇒Collectionオブジェクトの詳細については、Excel VBAで実用ツール(Dictionary、Collection、ArrayList、SortedList編)を参照して下さい。

Addメソッド
説明 コレクションにメンバーを追加する
定義 Sub Add(Item As Variant, [Key As Variant], [Before As Variant], [After As Variant])
Countプロパティ(読み取り専用)
説明 コレクション内のオブジェクト数を取得する
定義 Function Count() As Long
Itemメソッド
説明 コレクションの特定メンバーを返す
定義 Function Item(Index As Variant) As Variant
Removeメソッド
説明 コレクションからメンバーを削除する
定義 Sub Remove(Index As Variant)

Conversionクラスの詳細

Conversionクラスで提供されている関数は下表の通りです。

CBool関数
説明 指定した式をブール型に変換する
定義 Function CBool(Expression As Variant) As Boolean
CByte関数
説明 指定した式をバイト(Byte)型に変換する
定義 Function CByte(Expression As Variant) As Byte
CCur関数
説明 指定した式を通貨(Currency)型に変換する
定義 Function CCur(Expression As Variant) As Currency
CDate関数
説明 指定した式を日付(Date)型に変換する
定義 Function CDate(Expression As Variant) As Date
CDbl関数
説明 指定した式を倍精度浮動小数点(Double)型に変換する
定義 Function CDbl(Expression As Variant) As Double
CDec関数
説明 指定した式を10進(Decimal)型に変換する
定義 Function CDec(Expression As Variant) As Variant

(※)Variant型のデータにCDec関数を使用した場合のみ利用可能。

CInt関数
説明 指定した式を整数(Integer)型に変換する
定義 Function CInt(Expression As Variant) As Integer
CLng関数
説明 指定した式を長整数(Long)型に変換する
定義 Function CLng(Expression As Variant) As Long
CLngPtr関数
説明 指定した式を整数(LongPtr)型に変換する

(※)32ビット環境:長整数(Long)型、64ビット環境:超長整数(LongLong)型。

定義 Function CLngPtr(Expression As Variant) As Long
CSng関数
説明 指定した式を単精度浮動小数点(Single)型に変換する
定義 Function CSng(Expression As Variant) As Single
CStr関数
説明 指定した式を文字列(String)型に変換する
定義 Function CStr(Expression As Variant) As String
CVar関数
説明 指定した式をバリアント(Variant)型に変換する
定義 Function CVar(Expression As Variant) As Variant
CVDate関数
説明 指定した式を日付(Variant)型に変換する

(※)Visual Basicの旧バージョンとの互換性のために提供されているもの。

定義 Function CVDate(Expression As Variant) As Variant
CVErr関数
説明 ユーザ定義のエラーを作成する
定義 Function CVErr(Expression As Variant) As Variant
Fix関数
説明 数値の整数部分を返す
定義 Function Fix(Number As Variant) As Variant
Int関数
説明 数値の整数部分を返す
定義 Function Int(Number As Variant) As Variant
Val関数
説明 文字列に含まれる数値を適切なデータ型の数値で返す
定義 Function Val(String As String) As Double

DateTimeクラスの詳細

DateTimeクラスで提供されている関数は下表の通りです。

DateAdd関数
説明 指定した時間間隔を加算した日付の値を返す
定義 Function DateAdd(Interval As String, Number As Double, Date As Variant) As Variant
DateDiff関数
説明 2つの指定した日付の時間間隔の値を返す

(※)VbDayOfWeek列挙体の値は、以下の通り。
vbUseSystemDayOfWeek(0):週初の曜日はシステムで指定されている曜日
vbSunday(1):週初の曜日は日曜日
vbMonday(2):週初の曜日は月曜日
vbTuesday(3):週初の曜日は火曜日
vbWednesday(4):週初の曜日は水曜日
vbThursday(5):週初の曜日は木曜日
vbFriday(6):週初の曜日は金曜日
vbSaturday(7):週初の曜日は土曜日

(※)VbFirstWeekOfYear列挙体の値は、以下の通り。
vbUseSystem(0):年初の週はシステムで指定されている週
vbFirstJan1(1):年初の週は1月1日を含む週
vbFirstFourDays(2):年初の週は4日以上の日数を含む週
vbFirstFullWeek(3):年初の週は1週間全体を含む週

定義 Function DateDiff(Interval As String, Date1 As Variant, Date2 As Variant, [FirstDayOfWeek As VbDayOfWeek = vbSunday], [FirstWeekOfYear As VbFirstWeekOfYear = vbFirstJan1]) As Variant
DatePart関数
説明 日付の指定した部分の値を返す

(※)VbDayOfWeek列挙体の値は、以下の通り。
vbUseSystemDayOfWeek(0):週初の曜日はシステムで指定されている曜日
vbSunday(1):週初の曜日は日曜日
vbMonday(2):週初の曜日は月曜日
vbTuesday(3):週初の曜日は火曜日
vbWednesday(4):週初の曜日は水曜日
vbThursday(5):週初の曜日は木曜日
vbFriday(6):週初の曜日は金曜日
vbSaturday(7):週初の曜日は土曜日

(※)VbFirstWeekOfYear列挙体の値は、以下の通り。
vbUseSystem(0):年初の週はシステムで指定されている週
vbFirstJan1(1):年初の週は1月1日を含む週
vbFirstFourDays(2):年初の週は4日以上の日数を含む週
vbFirstFullWeek(3):年初の週は1週間全体を含む週

定義 Function DatePart(Interval As String, Date As Variant, [FirstDayOfWeek As VbDayOfWeek = vbSunday], [FirstWeekOfYear As VbFirstWeekOfYear = vbFirstJan1]) As Variant
DateSerial関数
説明 指定した年、月、日に対応する日付を返す
定義 Function DateSerial(Year As Integer, Month As Integer, Day As Integer) As Variant
DateValue関数
説明 日付を表す文字列式を日付に変換する
定義 Function DateValue(Date As String) As Variant
Day関数
説明 指定した日付の日を返す
定義 Function Day(Date As Variant) As Variant
Hour関数
説明 指定した時刻の時を返す
定義 Function Hour(Time As Variant) As Variant
Minute関数
説明 指定した時刻の分を返す
定義 Function Minute(Time As Variant) As Variant
Month関数
説明 指定した日付の月を返す
定義 Function Month(Date As Variant) As Variant
Second関数
説明 指定した時刻の秒を返す
定義 Function Second(Time As Variant) As Variant
TimeSerial関数
説明 指定した時、分、秒に対応する時刻を返す
定義 Function TimeSerial(Hour As Integer, Minute As Integer, Second As Integer) As Variant
TimeValue関数
説明 時刻を表す文字列式を時刻に変換する
定義 Function TimeValue(Time As String) As Variant
Weekday関数
説明 指定した日付の曜日を返す

(※)VbDayOfWeek列挙体の値は、以下の通り。
vbUseSystemDayOfWeek(0):週初の曜日はシステムで指定されている曜日
vbSunday(1):週初の曜日は日曜日
vbMonday(2):週初の曜日は月曜日
vbTuesday(3):週初の曜日は火曜日
vbWednesday(4):週初の曜日は水曜日
vbThursday(5):週初の曜日は木曜日
vbFriday(6):週初の曜日は金曜日
vbSaturday(7):週初の曜日は土曜日

定義 Function Weekday(Date As Variant, [FirstDayOfWeek As VbDayOfWeek = vbSunday]) As Variant
Year関数
説明 指定した日付の年を返す
定義 Function Year(Date As Variant) As Variant

Errオブジェクトの詳細

Errオブジェクトで提供されているメソッドおよびプロパティは下表の通りです。

Clearメソッド
説明 Errオブジェクトのプロパティ設定を全て解除する
定義 Sub Clear()
Descriptionプロパティ
説明 オブジェクトに関連付けられている説明文字列を設定/取得
定義 Property Description() As String
HelpContextプロパティ
説明 ヘルプファイルのトピックに対応するコンテキストIDを設定/取得
定義 Property HelpContext() As Long
HelpFileプロパティ
説明 ヘルプファイルへの完全修飾パスを設定/取得
定義 Property HelpFile() As String
LastDllErrorプロパティ(読み取り専用)
説明 ダイナミックリンクライブラリ(DLL)の呼び出しで生成されたシステムエラーコードを取得
定義 Property LastDllError() As Long
Numberプロパティ(既定)
説明 エラー番号を設定/取得
定義 Property Number() As Long
Raiseメソッド
説明 実行時エラーを生成する
定義 Sub Raise(Number As Long, [Source As Variant], [Description As Variant], [HelpFile As Variant], [HelpContext As Variant])
Sourceプロパティ
説明 最初にエラーを生成したオブジェクトまたはアプリケーションの名前を設定/取得
定義 Property Source() As String

FileSystemクラスの詳細

FileSystemクラスで提供されているステートメントおよび関数は下表の通りです。

ChDirステートメント
説明 現在のディレクトリまたはフォルダを変更する
定義 Sub ChDir(Path As String)
ChDriveステートメント
説明 現在のドライブを変更する
定義 Sub ChDrive(Drive As String)
Dir関数
説明 指定したパターンまたはファイル属性に一致するファイル、ディレクトリ、フォルダ、ドライブの名前を返す

(※)VbFileAttribute列挙体の値は、以下の通り。
vbNormal(0):通常のファイル
vbReadOnly(1):読み取り専用のファイル
vbHidden(2):隠しファイル
vbSystem(4):システムファイル
vbVolume(8):ボリュームラベル
vbDirectory(16):ディレクトリまたはフォルダ
vbArchive(32):ファイルが前回のバックアップ操作以降に変更されている
vbAlias(64):エイリアス

定義 Function Dir([PathName As Variant], [Attributes As VbFileAttribute = vbNormal]) As String
EOF関数
説明 入力ファイルの末尾に達したかどうかを返す(Trueの場合、ファイルの末尾)
定義 Function EOF(FileNumber As Integer) As Boolean
FileAttr関数
説明 開いているファイルのファイルモードを返す
定義 Function FileAttr(FileNumber As Integer, [ReturnType As Integer = 1]) As Long
FileCopyステートメント
説明 ファイルをコピーする
定義 Sub FileCopy(Source As String, Destination As String)
FileDateTime関数
説明 ファイルの作成日時または最終更新日時を返す
定義 Function FileDateTime(PathName As String) As Variant
FileLen関数
説明 ファイルのサイズをバイト単位で返す
定義 Function FileLen(PathName As String) As Long
FreeFile関数
説明 Openステートメントで使用できる次のファイル番号を返す
定義 Function FreeFile([RangeNumber As Variant = 0]) As Integer
GetAttr関数
説明 ファイル、ディレクトリまたはフォルダーの属性を返す

(※)VbFileAttribute列挙体の値は、以下の通り。
vbNormal(0):通常のファイル
vbReadOnly(1):読み取り専用のファイル
vbHidden(2):隠しファイル
vbSystem(4):システムファイル
vbVolume(8):ボリュームラベル
vbDirectory(16):ディレクトリまたはフォルダ
vbArchive(32):ファイルが前回のバックアップ操作以降に変更されている
vbAlias(64):エイリアス

定義 Function GetAttr(PathName As String) As VbFileAttribute
Killステートメント
説明 ディスクからファイルを削除する
定義 Sub Kill(PathName As Variant)
Loc関数
説明 開いているファイルの最後の読み取り位置または書き込み位置を返す
定義 Function Loc(FileNumber As Integer) As Long
LOF関数
説明 開いているファイルのサイズをバイト単位で返す
定義 Function LOF(FileNumber As Integer) As Long
MkDirステートメント
説明 新しいディレクトリまたはフォルダを作成する
定義 Sub MkDir(Path As String)
Resetステートメント
説明 開いている全てのファイルを閉じる
定義 Sub Reset()
RmDirステートメント
説明 既存のディレクトリまたはフォルダを削除する
定義 Sub RmDir(Path As String)
Seek関数
説明 開いているファイルの次の読み取り位置または書き込み位置を返す
定義 Function Seek(FileNumber As Integer) As Long
SetAttrステートメント
説明 ファイルの属性情報を設定する
定義 Sub SetAttr(PathName As String, Attributes As VbFileAttribute)

Financialクラスの詳細

Financialクラスで提供されている関数は下表の通りです。

DDB関数
説明 倍額定率法またはユーザが指定した他の方法を使用して、特定の期における資産の減価償却費を返す
定義 Function DDB(Cost As Double, Salvage As Double, Life As Double, Period As Double, [Factor As Variant]) As Double
FV関数
説明 定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して投資の将来価値を返す
定義 Function FV(Rate As Double, NPer As Double, Pmt As Double, [PV As Variant], [Type As Variant]) As Double
IPmt関数
説明 定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の指定した期の金利を返す
定義 Function IPmt(Rate As Double, Per As Double, NPer As Double, PV As Double, [FV As Variant], [Type As Variant]) As Double
IRR関数
説明 一連の定期的なキャッシュフローの内部収益率を返す
定義 Function IRR(Values() As Double, [Guess As Variant]) As Double
MIRR関数
説明 一連の定期的なキャッシュフローの修正内部利益率を返す
定義 Function MIRR(ValueArray() As Double, FinanceRate As Double, ReinvestRate As Double) As Double
NPer関数
説明 定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資に必要な期間(支払回数)を返す
定義 Function NPer(Rate As Double, Pmt As Double, PV As Double, [FV As Variant], [Type As Variant]) As Double
NPV関数
説明 一連の定期的なキャッシュフローと割引率に基いて投資の正味現在価値を返す
定義 Function NPV(Rate As Double, Values() As Double) As Double
Pmt関数
説明 定額の支払いが定期的に行われ、利率が固定であると仮定した場合の年金の支払い額を返す
定義 Function Pmt(Rate As Double, NPer As Double, PV As Double, [FV As Variant], [Type As Variant]) As Double
PPmt関数
説明 定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の指定した期の元金を返す
定義 Function PPmt(Rate As Double, Per As Double, NPer As Double, PV As Double, [FV As Variant], [Type As Variant]) As Double
PV関数
説明 将来の定期的な固定額の支払いと固定の利率に基いて、年金の現在価値を返す
定義 Function PV(Rate As Double, NPer As Double, Pmt As Double, [FV As Variant], [Type As Variant]) As Double
Rate関数
説明 投資の利率を返す
定義 Function Rate(NPer As Double, Pmt As Double, PV As Double, [FV As Variant], [Type As Variant], [Guess As Variant]) As Double
SLN関数
説明 資産の1期あたりの減価償却費を返す
定義 Function SLN(Cost As Double, Salvage As Double, Life As Double) As Double
SYD関数
説明 指定した期間の級数法による減価償却費を返す
定義 Function SYD(Cost As Double, Salvage As Double, Life As Double, Period As Double) As Double

Informationクラスの詳細

Informationクラスで提供されている関数は下表の通りです。

Err関数
説明 実行時エラーに関する情報を表すErrオブジェクトを取得する
定義 Function Err() As ErrObject
IMEStatus関数
説明 IMEの現在のモードを返す

(※)VbIMEStatus列挙体の値は、以下の通り(日本語ロケールの場合)。
vbIMEModeNoControl(0):IMEを制御しない
vbIMEModeOn(1):IMEをオン
vbIMEModeOff(2):IMEをオフ
vbIMEModeDisable(3):IMEは無効
vbIMEModeHiragana(4):全角ひらがなモード
vbIMEModeKatakana(5):全角カタカナモード
vbIMEModeKatakanaHalf(6):半角カタカナモード
vbIMEModeAlphaFull(7):全角英数字モード
vbIMEModeAlpha(8):半角英数字モード

定義 Function IMEStatus() As VbIMEStatus
IsArray関数
説明 変数が配列かどうかを返す(Trueの場合、配列)
定義 Function IsArray(VarName As Variant) As Boolean
IsDate関数
説明 式が日付または時刻かどうかを返す(Trueの場合、日付または時刻)
定義 Function IsDate(Expression As Variant) As Boolean
IsEmpty関数
説明 変数が初期化されているかどうかを返す(Trueの場合、初期化されている)
定義 Function IsEmpty(Expression As Variant) As Boolean
IsError関数
説明 式がエラー値かどうかを返す(Trueの場合、エラー)
定義 Function IsError(Expression As Variant) As Boolean
IsMissing関数
説明 オプションのVariant引数がプロシジャに渡されたかどうかを返す(Trueの場合、渡されていない)
定義 Function IsMissing(ArgName As Variant) As Boolean
IsNull関数
説明 式に無効なデータ(Null)が含まれていないかどうかを返す(Trueの場合、Null)
定義 Function IsNull(Expression As Variant) As Boolean
IsNumeric関数
説明 式を数値として評価できるかどうかを返す(Trueの場合、数値)
定義 Function IsNumeric(Expression As Variant) As Boolean
IsObject関数
説明 識別子がオブジェクト変数を表しているかどうかを返す(Trueの場合、オブジェクト)
定義 Function IsObject(Expression As Variant) As Boolean
QBColor関数
説明 指定したカラーインデックス番号に対応するRGBカラーコードを返す

(※)Color引数に指定可能な値は、以下の通り。
0:黒、1:青、2:緑、3:水色、4:赤、5:紫、6:黄、7:白、8:灰色、9:明るい青、10:明るい緑、11:明るい水色、12:明るい赤、13:明るい紫、14:明るい黄、15:明るい白

定義 Function QBColor(Color As Integer) As Long
RGB関数
説明 RGBカラー値を返す

(※)RGB関数の詳細については、Excel VBAの覚え書([セルの書式設定]-[色](Colorプロパティ、ColorIndexプロパティ)編)を参照して下さい。

定義 Function RGB(Red As Integer, Green As Integer, Blue As Integer) As Long
TypeName関数
説明 変数のデータ型に関する情報を返す

(※)戻り値は、以下の通り。
object type:objecttype型のオブジェクト
Byte:バイト値
Integer:整数
Long:長整数
Single:単精度浮動小数点数
Double:倍精度浮動小数点数
Currency:通貨値
Decimal:10進値
Date:日付値
String:文字列
Boolean:ブール値
Error:エラー値
Empty:初期化されていない
Null:有効な値がない
Object:オブジェクト
Unknown:不明な型のオブジェクト
Nothing:オブジェクトを参照しないオブジェクト変数

定義 Function TypeName(VarName As Variant) As String
VarType関数
説明 変数のサブタイプまたはオブジェクトの既定のプロパティの種類を返す

(※)戻り値はVbVarType列挙体の1つの値または複数の値の合計値(VbVarType列挙体の値は、以下の通り)。
vbEmpty(0):空(未初期化)
vbNull(1):Null(有効なデータではない)
vbInteger(2):整数
vbLong(3):長整数
vbSingle(4):単精度浮動小数点数
vbDouble(5):倍精度浮動小数点数
vbCurrency(6):通貨値
vbDate(7):日付値
vbString(8):文字列
vbObject(9):オブジェクト
vbError(10):エラー値
vbBoolean(11):ブール値
vbVariant(12):バリアント型
vbDataObject(13):データアクセスオブジェクト
vbDecimal(14):10進値
vbByte(17):バイト値
vbLongLong(20):超長整数
vbUserDefinedType(36):ユーザ定義型を含むバリアント
vbArray(8192):配列

定義 Function VarType(VarName As Variant) As VbVarType

Interactionクラスの詳細

Interactionクラスで提供されているステートメントおよび関数は下表の通りです。

AppActivateステートメント
説明 アプリケーションウィンドウをアクティブ化する
定義 Sub AppActivate(Title As Variant, [Wait As Variant])
Beepステートメント
説明 コンピュータのスピーカーから音を鳴らす
定義 Sub Beep()
CallByName関数
説明 オブジェクトのメソッドを実行するか、オブジェクトのプロパティを設定/取得する

(※)VbCallType列挙体の値は、以下の通り。
VbMethod(1):メソッドを実行する
VbGet(2):プロパティの値を取得する
VbLet(4):プロパティの値を設定する
VbSet(8):プロパティにオブジェクトへの参照を代入する

定義 Function CallByName(Object As Object, ProcName As String, CallType As VbCallType, [Args() As Variant]) As Variant
Choose関数
説明 引数の一覧から値を選択して返す
定義 Function Choose(Index As Single, Choice() As Variant) As Variant
CreateObject関数
説明 ActiveXオブジェクトへの参照を作成して返す
定義 Function CreateObject(Class As String, [ServerName As String]) As Variant
DeleteSettingステートメント
説明 レジストリのエントリからセクションまたはキー設定を削除する(Macintoshの場合、アプリケーションの初期化ファイルの情報を削除する)
定義 Sub DeleteSetting(AppName As String, Section As Variant, [Key As Variant])
DoEvents関数
説明 オペレーティングシステムが他のイベントを処理できるように制御を戻す
定義 Function DoEvents() As Integer
GetAllSettings関数
説明 レジストリのエントリ(Macintoshの場合、アプリケーションの初期化ファイルの情報)からキー設定のリストと各キーの設定値を返す
定義 Function GetAllSettings(AppName As String, Section As String) As Variant
GetObject関数
説明 ActiveXコンポーネントから提供されたオブジェクトの参照を返す
定義 Function GetObject([PathName As Variant], [Class As Variant]) As Variant
GetSetting関数
説明 レジストリのエントリ(Macintoshの場合、アプリケーションの初期化ファイルの情報)からキーの設定値を返す
定義 Function GetSetting(AppName As String, Section As String, Key As String, [Default As Variant]) As String
IIf関数
説明 式の評価結果により、TruePart引数/FalsePart引数のいずれかの値を返す
定義 Function IIf(Expression As Variant, TruePart As Variant, FalsePart As Variant) As Variant
InputBox関数
説明 ダイアログボックスにプロンプトを表示し、ユーザがテキストを入力するかボタンをクリックするまで待機し、テキストボックスの内容を返す
定義 Function InputBox(Prompt As Variant, [Title As Variant], [Default As Variant], [XPos As Variant], [YPos As Variant], [HelpFile As Variant], [Context As Variant]) As String
MsgBox関数
説明 ダイアログボックスにメッセージを表示し、ユーザがボタンをクリックするまで待機し、ユーザがどのボタンをクリックしたかを示す値を返す

(※)VbMsgBoxStyle列挙体の値は、以下の通り。
vbAbortRetryIgnore(2):[中止][再試行][無視]ボタン
vbApplicationModal(0):アプリケーションモーダルのメッセージボックス
vbCritical(16):重要メッセージ
vbDefaultButton1(0):1番目のボタンは既定値
vbDefaultButton2(256)2番目のボタンは既定値
vbDefaultButton3(512):3番目のボタンは既定値
vbExclamation(48):警告メッセージ
vbInformation(64):情報メッセージ
vbMsgBoxHelp(16384):ヘルプテキスト
vbMsgBoxRight(524288):右端揃えのテキスト
vbMsgBoxRtlReading(1048576):右から左に読むテキスト
vbMsgBoxSetForeground(65536):前景のメッセージボックスウィンドウ
vbOKCancel(1):[OK][キャンセル]ボタン
vbOKOnly(0):[OK]ボタンのみ
vbQuestion(32):警告クエリ
vbRetryCancel(5):[再試行][キャンセル]ボタン
vbSystemModal(4096):システムモーダルのメッセージボックス
vbYesNo(4):[はい][いいえ]ボタン
vbYesNoCancel(3):[はい][いいえ][キャンセル]ボタン

(※)VbMsgBoxResult列挙体の値は、以下の通り。
vbAbort(3):[中止]ボタン押下
vbCancel(2):[キャンセル]ボタン押下
vbIgnore(5):[無視]ボタン押下
vbNo(7):[いいえ]ボタン押下
vbOK(1):[OK]ボタン押下
vbRetry(4):[再試行]ボタン押下
vbYes(6):[はい]ボタン押下

定義 Function MsgBox(Prompt As Variant, [Buttons As VbMsgBoxStyle = vbOKOnly], [Title As Variant], [HelpFile As Variant], [Context As Variant]) As VbMsgBoxResult
Partition関数
説明 計算された一連の範囲内で数値が発生する場所を返す
定義 Function Partition(Number As Variant, Start As Variant, Stop As Variant, Interval As Variant) As Variant
SaveSettingステートメント
説明 レジストリのエントリ(Macintoshの場合、アプリケーションの初期化ファイルの情報)にセクションまたはキー設定を保存する
定義 Sub SaveSetting(AppName As String, Section As String, Key As String, Setting As String)
SendKeysステートメント
説明 1つ以上のキーボード操作をアクティブなウィンドウに送信する
定義 Sub SendKeys(String As String, [Wait As Variant])
Shell関数
説明 実行可能プログラムを実行し、成功した場合はプログラムのタスクID、失敗した場合は0を返す

(※)VbAppWinStyle列挙体の値は、以下の通り。
vbHide(0):ウィンドウは非表示で、非表示ウィンドウにフォーカスを渡す
vbNormalFocus(1):ウィンドウがフォーカスを持ち、元のサイズと位置に復元
vbMinimizedFocus(2):ウィンドウがフォーカスを持ち、アイコンとして表示
vbMaximizedFocus(3):ウィンドウがフォーカスを持ち、最大化
vbNormalNoFocus(4):ウィンドウを最新のサイズと位置に復元
vbMinimizedNoFocus(6):ウィンドウをアイコンとして表示

定義 Function Shell(PathName As Variant, [WindowStyle As VbAppWinStyle = vbMinimizedFocus]) As Double
Switch関数
説明 式の評価結果がTrueの場合、Value引数の値を返す
定義 Function Switch(Expr() As Variant, Value As Variant) As Variant

Mathクラスの詳細

Mathクラスで提供されているステートメントおよび関数は下表の通りです。

Abs関数
説明 渡された値と同じ型で値の絶対値を返す
定義 Function Abs(Number As Variant) As Variant
Atn関数
説明 数値の逆正接を返す
定義 Function Atn(Number As Double) As Double
Cos関数
説明 角度の余弦を返す
定義 Function Cos(Number As Double) As Double
Exp関数
説明 e(自然対数の底)を底とする数値のべき乗を返す
定義 Function Exp(Number As Double) As Double
Log関数
説明 数値の自然対数を表す値を返す
定義 Function Log(Number As Double) As Double
Randomizeステートメント
説明 乱数ジェネレータを初期化する
定義 Sub Randomize([Number As Variant])
Rnd関数
説明 擬似乱数を返す
定義 Function Rnd([Number As Variant]) As Single
Round関数
説明 指定した桁数で四捨五入した数値を返す
定義 Function Round(Number As Variant, [NumDigitsAfterDecimal As Long = 0]) As Variant
Sgn関数
説明 数値の符号を表す値を返す

(※)戻り値は、以下の通り。
1:0より大きい
0:0に等しい
-1:0より小さい

定義 Function Sgn(Number As Variant) As Variant
Sin関数
説明 角度の正弦を返す
定義 Function Sin(Number As Double) As Double
Sqr関数
説明 数値の平方根を返す
定義 Function Sqr(Number As Double) As Double
Tan関数
説明 角度の正接を返す
定義 Function Tan(Number As Double) As Double

Stringsクラスの詳細

Stringsクラスで提供されている関数は下表の通りです。

Asc関数
説明 文字列の先頭文字の文字コードを返す

(※)戻り値は、1バイト文字セットに対しては0~255、2バイト文字セットに対しては-32768~32767。

定義 Function Asc(String As String) As Integer
AscB関数
説明 文字列の先頭文字の最初のバイトを返す
定義 Function AscB(String As String) As Byte
AscW関数
説明 文字列の先頭文字のUnicode文字コードを返す
定義 Function AscW(String As String) As Integer
Filter関数
説明 指定したフィルタ条件に基いて、文字列配列のサブセットが含まれるゼロベース配列を返す

(※)Compare引数に指定可能な値は、以下の通り。
vbUseCompareOption(-1):Option Compareステートメントの設定で比較
vbBinaryCompare(0):バイナリ比較
vbTextCompare(1):テキスト比較
vbDatabaseCompare(2):データベース内の情報に基いて比較(Accessのみ)

定義 Function Filter(SourceArray As Variant, Match As String, [Include As Boolean = True], [Compare As VbCompareMethod = vbBinaryCompare]) As Variant
FormatCurrency関数
説明 コントロールパネルで定義された通貨記号を使用して、通貨値として書式設定された式を返す

(※)VbTriState列挙体の値は、以下の通り。
vbTrue(-1):True
vbFalse(0):False
vbUseDefault(-2):[地域の設定]を使用

定義 Function FormatCurrency(Expression As Variant, [NumDigitsAfterDecimal As Integer = -1], [IncludeLeadingDigit As VbTriState = vbUseDefault], [UseParensForNegativeNumbers As VbTriState = vbUseDefault], [GroupDigits As VbTriState = vbUseDefault]) As String
FormatDateTime関数
説明 日付または時刻として書式設定された式を返す

(※)VbDateTimeFormat列挙体の値は、以下の通り。
vbGeneralDate(0):日付と時刻のどちらか、または両方を表示
vbLongDate(1):[地域の設定]の長い日付形式を使用して日付を表示
vbShortDate(2):[地域の設定]の短い日付形式を使用して日付を表示
vbLongTime(3):[地域の設定]の時刻形式を使用して時刻を表示
vbShortTime(4):24時間形式(hh:mm)を使用して時刻を表示

定義 Function FormatDateTime(Expression As Variant, [NamedFormat As VbDateTimeFormat = vbGeneralDate]) As String
FormatNumber関数
説明 数値として書式設定された式を返す

(※)VbTriState列挙体の値は、以下の通り。
vbTrue(-1):True
vbFalse(0):False
vbUseDefault(-2):[地域の設定]を使用

定義 Function FormatNumber(Expression As Variant, [NumDigitsAfterDecimal As Integer = -1], [IncludeLeadingDigit As VbTriState = vbUseDefault], [UseParensForNegativeNumbers As VbTriState = vbUseDefault], [GroupDigits As VbTriState = vbUseDefault]) As String
FormatPercent関数
説明 パーセンテージとして書式設定された式を末尾に%記号を追加して返す

(※)VbTriState列挙体の値は、以下の通り。
vbTrue(-1):True
vbFalse(0):False
vbUseDefault(-2):[地域の設定]を使用

定義 Function FormatPercent(Expression As Variant, [NumDigitsAfterDecimal As Integer = -1], [IncludeLeadingDigit As VbTriState = vbUseDefault], [UseParensForNegativeNumbers As VbTriState = vbUseDefault], [GroupDigits As VbTriState = vbUseDefault]) As String
InStr関数
説明 ある文字列が別の文字列内で最初に現れる位置を返す

(※)Compare引数に指定可能な値は、以下の通り。
vbUseCompareOption(-1):Option Compareステートメントの設定で比較
vbBinaryCompare(0):バイナリ比較
vbTextCompare(1):テキスト比較
vbDatabaseCompare(2):データベース内の情報に基いて比較(Accessのみ)

定義 Function InStr([Start As Variant], String1 As Variant, String2 As Variant, [Compare As VbCompareMethod = vbBinaryCompare]) As Variant
InStrB関数
説明 ある文字列が別の文字列内で最初に現れるバイト位置を返す

(※)Compare引数に指定可能な値は、以下の通り。
vbUseCompareOption(-1):Option Compareステートメントの設定で比較
vbBinaryCompare(0):バイナリ比較
vbTextCompare(1):テキスト比較
vbDatabaseCompare(2):データベース内の情報に基いて比較(Accessのみ)

定義 Function InStrB([Start As Variant], String1 As Variant, String2 As Variant, [Compare As VbCompareMethod = vbBinaryCompare]) As Variant
InStrRev関数
説明 ある文字列内で別の文字列を後方から検索し、最初に現れる位置を返す

(※)Compare引数に指定可能な値は、以下の通り。
vbUseCompareOption(-1):Option Compareステートメントの設定で比較
vbBinaryCompare(0):バイナリ比較
vbTextCompare(1):テキスト比較
vbDatabaseCompare(2):データベース内の情報に基いて比較(Accessのみ)

定義 Function InStrRev(StringCheck As String, StringMatch As String, [Start As Long = -1], [Compare As VbCompareMethod = vbBinaryCompare]) As Long
Join関数
説明 配列に含まれている文字列を結合した文字列を返す
定義 Function Join(SourceArray As Variant, [Delimiter As Variant]) As String
Len関数
説明 文字列の文字数または変数の格納に必要なバイト数を返す
定義 Function Len(Expression As Variant) As Variant
LenB関数
説明 文字列のバイト数を返す
定義 Function LenB(Expression As Variant) As Variant
MonthName関数
説明 指定した月を示す文字列を返す
定義 Function MonthName(Month As Integer, [Abbreviate As Boolean = False]) As String
Replace関数
説明 指定した部分文字列を別の部分文字列に置き換えた値を返す

(※)Compare引数に指定可能な値は、以下の通り。
vbUseCompareOption(-1):Option Compareステートメントの設定で比較
vbBinaryCompare(0):バイナリ比較
vbTextCompare(1):テキスト比較
vbDatabaseCompare(2):データベース内の情報に基いて比較(Accessのみ)

定義 Function Replace(Expression As String, Find As String, Replace As String, [Start As Long = 1], [Count As Long = -1], [Compare As VbCompareMethod = vbBinaryCompare]) As String
Split関数
説明 文字列を指定した区切り文字で分割し、0ベースの1次元配列を返す

(※)Compare引数に指定可能な値は、以下の通り。
vbUseCompareOption(-1):Option Compareステートメントの設定で比較
vbBinaryCompare(0):バイナリ比較
vbTextCompare(1):テキスト比較
vbDatabaseCompare(2):データベース内の情報に基いて比較(Accessのみ)

定義 Function Split(Expression As String, [Delimiter As Variant = " “], [Limit As Long = -1], [Compare As VbCompareMethod = vbBinaryCompare]) As Variant
StrComp関数
説明 文字列比較の結果を返す

(※)Compare引数に指定可能な値は、以下の通り。
vbUseCompareOption(-1):Option Compareステートメントの設定で比較
vbBinaryCompare(0):バイナリ比較
vbTextCompare(1):テキスト比較
vbDatabaseCompare(2):データベース内の情報に基いて比較(Accessのみ)

(※)戻り値は、以下の通り。
-1:String1<String2
0:String1=String2
1:String1>String2
Null:String1またはString2がNull

定義 Function StrComp(String1 As Variant, String2 As Variant, [Compare As VbCompareMethod = vbBinaryCompare]) As Variant
StrReverse関数
説明 指定した文字列の文字の並び順を逆にした文字列を返す
定義 Function StrReverse(Expression As String) As String
WeekdayName関数
説明 指定した曜日を示す文字列を返す

(※)VbDayOfWeek列挙体の値は、以下の通り。
vbUseSystemDayOfWeek(0):週初の曜日はシステムで指定されている曜日
vbSunday(1):週初の曜日は日曜日
vbMonday(2):週初の曜日は月曜日
vbTuesday(3):週初の曜日は火曜日
vbWednesday(4):週初の曜日は水曜日
vbThursday(5):週初の曜日は木曜日
vbFriday(6):週初の曜日は金曜日
vbSaturday(7):週初の曜日は土曜日

定義 Function WeekdayName(Weekday As Integer, [Abbreviate As Boolean = False], [FirstDayOfWeek As VbDayOfWeek = vbUseSystemDayOfWeek]) As String

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出版社:技術評論社
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Posted by hides