竹内まりや – 『元気を出して』

2024-01-08

筆者はデジタル・オーディオ・プレーヤーの中に好きなアーティスト別のフォルダを作っていますが、「竹内まりや」フォルダの収録曲数が最も多いです。
本稿では竹内まりや作品の中で筆者が特に好きなアルバムを選んでご紹介します。

初期(1978年~1981年)の竹内まりや作品

竹内まりやは、1978年にデビューしてから1981年に活動休止するまでの間に、5枚のオリジナル・アルバムをリリースしています。
どのアルバムも好きなんですが、特によく聞いていて強く印象に残っているのは、1st.アルバムと2nd.アルバムです。

1st.アルバム『BEGINNING(ビギニング)』

竹内まりやは1978年11月25日に1st.シングル『戻っておいで・私の時間』でデビューし、同時に1st.アルバム『BEGINNING(ビギニング)』をリリースしました。
デビュー当時の竹内まりやについては、「アイドル歌手っぽいけど少し違う」「シンガー・ソングライターっぽいけど、そういう訳でもなさそう」という印象で、大学生だった筆者から見ると少しお姉さんだったので「ちょっとだけ大人っぽいけど、そうでもない」というような、一言で表現できない不思議な感覚がありました。

1st.アルバム『BEGINNING(ビギニング)』を聴いた時にも、ちょっと捉えどころのない新鮮さを感じたのを覚えていますが、オリコン・チャートの最高順位は17位に留まりました。
どの曲も思い出深くて好きなんですが、№5『目覚め(作詞:松山猛、作曲は杉真理)』と№11『すてきなヒットソング(詞・作曲:竹内まりや)』が特に好きです。
なお、竹内まりやは№10の作詞も担当しています。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
01 グッドバイ・サマーブリーズ
02 戻っておいで・私の時間
03 夏の恋人
04 輝くスターリー・ナイト
05 目覚め(Waking Up Alone)
06 ジャスト・フレンド
07 突然の贈りもの
08 おかしな二人
09 ムーンライト・ホールド・ミー・タイト
10 サンタモニカ・ハイウェイ
11 すてきなヒットソング(My Hit Songs)

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『BEGINNING(ビギニング)』

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『BEGINNING(ビギニング)』

2nd.アルバム『UNIVERSITY STREET(ユニヴァーシティ・ストリート)』

1979年5月21日にリリースされた『UNIVERSITY STREET(ユニヴァーシティ・ストリート)』はタイトルの通り、大学生活のさまざまなな場面を曲にした感じのアルバムなので、大学生だった筆者においてはさまざまな実体験と結び付いて、とても思い出深いアルバムです。
オリコン・チャートの最高順位は7位、登場週数は46週を記録しています。

№1『オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート』の最後の方に入っている、「Hey!まりや、元気~」で始まるアン・ルイスとの掛合いを聴くと、本当に「キャンパス・ライフ」という感じがして、ものすごく懐かしいです。
№8『ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風~』は1979年2月25日に2nd.シングルとしてリリースされ、キリンレモンのCMソングとしてテレビで頻繁に放映されました。
なお、№1・№2の作詞・作曲と№10の作詞を竹内まりやが担当しています。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
01 オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート
02 涙のワンサイデッド・ラヴ
03 想い出のサマーデイズ
04 イズント・イット・オールウェイズ・ラヴ
05 ホールド・オン
06 J-BOY
07 ブルー・ホライズン
08 ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風~
09 かえらぬ面影
10 グッドバイ・ユニヴァーシティ

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『UNIVERSITY STREET(ユニヴァーシティ・ストリート)』

活動再開後(1984年~)の竹内まりや作品

1984年に活動を再開した竹内まりやは、以前とは大きく傾向の異なる曲(大人の恋愛を題材にした曲とか、不倫ものとか)を次々に発表するようになり、どのアルバムも大ヒットしてオリコン・チャートで1位になりました。
いずれも思い出深いアルバムですが、特に強く印象に残っているのは、6th.アルバムと7th.アルバム(活動再開後の1枚目と2枚目のアルバム)です。

6th.アルバム『VARIETY(ヴァラエティ)』

6th.アルバム『VARIETY(ヴァラエティ)』は1984年4月25日にリリースされ、大きな話題になりました。
全曲の作詞・作曲を自ら担当して「ソング・ライターとしての竹内まりや」を全面に打出したことにまずは驚きましたが、楽曲の内容が以前の学生っぽい若々しい雰囲気から大人っぽい曲にガラっと変っていたことに衝撃を受けました(1982年に結婚、1984年に出産されているので、人間的にも成長されたのだと思います)。

このアルバムの収録曲はどれも名曲だと思いますが、№1と№3は1984年4月10日、№8と№10は1984年8月25日、№2は1985年3月25日にシングルとしてリリースされていますので、アルバム自体を聴いたことのない方にも聴き覚えのある曲が多いと思います。
筆者は特に『プラスティック・ラブ』と『マージービートで唄わせて』が好きですが、『プラスティック・ラブ』については2021年に公式MVが公開されていますので、リンクを貼っておきます。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
01 もう一度
02 プラスティック・ラブ
03 本気でオンリーユー(Let’s Get Married)
04 ONE NIGHT STAND
05 BROKEN HEART
06 アンフィシアターの夜
07 とどかぬ想い
08 マージービートで唄わせて
09 水とあなたと太陽と
10 ふたりはステディ
11 シェットランドに頬をうずめて

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『VARIETY(ヴァラエティ)』

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『VARIETY(ヴァラエティ)』

7th.アルバム『REQUEST(リクエスト)』

1987年8月12日にリリースされた7th.アルバム『REQUEST(リクエスト)』には、他のアーティストに提供した楽曲が多数収録されていることで話題になり、竹内まりやとしては初のミリオン・セラーとなりました。
中森明菜に提供した№2『OH NO,OH YES!』と№6『駅』、河合奈保子に提供した№3『けんかをやめて』、薬師丸ひろ子に提供した№5『元気を出して』、中山美穂に提供した№8『色・ホワイトブレンド』の5曲がセルフ・カバーですが、いずれもオリジナルとは一味違う素晴しい仕上りになっています。

また、№1は1986年3月25日、№10と№7は1986年10月25日、№9と№5は1987年7月25日、№6は1987年11月28日、№5と№2は1988年11月28日にシングルとしてリリースされていますので、本当に「知ってる曲ばっかり」という感じのアルバムです。

筆者が最も好きな『元気を出して』については、竹内まりやがテレビ番組で「薬師丸さんの声をイメージして作った」と言っていましたが、このアルバムに収録されているセルフ・カバーVersionの方には薬師丸ひろ子がバック・コーラスで参加しています。
新垣結衣が「お疲れ生です!」と言うアサヒ生ビールのCMで、竹内まりや+薬師丸ひろ子の部分が流れていて、聴く度に(新垣結衣も好きなので、+見る度に)癒されています。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
01 恋の嵐
02 OH NO,OH YES!
03 けんかをやめて
04 消息
05 元気を出して
06
07 テコのテーマ
08 色・ホワイトブレンド
09 夢の続き
10 時空の旅人

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『REQUEST(リクエスト)』

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『REQUEST(リクエスト)』

8th.アルバム『Quiet Life(クワイエット・ライフ)』

1992年10月22日にリリースされた8th.アルバム『Quiet Life(クワイエット・ライフ)』には、7th.アルバム以降の5年間にリリースされたシングル曲が全て収録されたことから、7th.アルバムに引続きミリオン・セラーとなり、第35回日本レコード大賞(1993年12月31日に日本武道館で開催)ではアルバム大賞とベストアルバム賞を受賞しました。

収録されている12曲のうち、№6が作詞:メル・トーメ、作曲:ロバート・ウェルズ、それ以外の11曲が作詞・作曲:竹内まりや(№10のフランス語歌詞は寺尾次郎)となっており、№1『家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)』が21st.シングル(1992年11月10日リリース)、№2『マンハッタン・キス』が20th.シングル(1992年5月25日リリース)、№5『AFTER YEARS』が16th.シングル(1987年11月28日リリース、『駅』と両A面扱い)、№7『告白』が19th.シングル(1990年9月18日リリース)、№10『幸せの探し方』が22nd.シングル(1993年7月10日リリース)、№11『シングル・アゲイン』が18th.シングル(1989年9月12日リリース)です。

★2022年8月31日にリリースされた『Quiet Life(30th Anniversary Edition)』には全曲のリマスタリング・バージョンに加え、ボーナス・トラックとして『家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)』『告白』『シングル・アゲイン』『Hey! Baby』『ミラクル・ラブ』のカラオケが収録されています。
このアルバムのリリースに合せて『家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)』のMVが公開されましたので、リンクを貼っておきます。

↓竹内まりや 「家(うち)に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
1 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)
2 マンハッタン・キス
3 Forever Friends
4 COOL DOWN
5 AFTER YEARS
6 THE CHRISTMAS SONG
7 告白
8 コンビニ・ラヴァー
9 ロンサム・シーズン
10 幸せの探し方
11 シングル・アゲイン
12 QUIET LIFE

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『Quiet Life(クワイエット・ライフ)』

竹内まりやのベスト・アルバム、カバー・アルバム

オリジナル・アルバム以外にも特色のあるアルバムがリリースされていますので、少しだけ紹介します。

ベスト・アルバム『Impressions(インプレッションズ)』

『Impressions(インプレッションズ)』は1994年7月25日にリリースされた2枚目の公式ベスト・アルバムで、竹内まりや作品の中で最高の売上枚数を記録しており、公式サイトにも「驚異的メガ・セールスを記録したムーン・レーベルのベスト・アルバム。竹内まりや入門の第一アイテム」と記載されています。
ほとんどの曲がシングルとしてリリースされているので、「ヒット曲の盛合せ」という感じのお得感のあるベスト・アルバムです。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
01 けんかをやめて
02 明日の私
03 マージービートで唄わせて
04 Forever Friends
05 恋の嵐
06 シングル・アゲイン
07 もう一度
08 マンハッタン・キス
09 元気を出して
10 本気でオンリーユー(Let’s Get Married)
11 告白
12 純愛ラプソディ
13 リンダ
14 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)
15

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『Impressions(インプレッションズ)』

カバー・アルバム『Longtime Favorites(ロングタイム・フェイヴァリッツ)』

『Longtime Favorites(ロングタイム・フェイヴァリッツ)』は2003年10月29日にリリースされたカバー・アルバムで、収録曲は全て1960年代の洋楽というユニークなアルバムです。
筆者が子供の頃に大ヒットした曲ばかりなので、どの曲も懐かしくて好きなんですが、それをまた竹内まりやの歌声で聴けるところが素晴らしいです。

なお、筆者が特に好きなのは『悲しき片想い』と『ジョニー・エンジェル』です。
シェリー・フェブレーの『ジョニー・エンジェル』は兄がレコードを持っていたので、兄と一緒によく聴きましたが、ヘレン・シャピロの『悲しき片想い』は家にレコードがなかったので、自分で買ったのを覚えています。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
01 悲しき片想い(YOU DON’T KNOW)
02 なみだの16才(IT HURTS TO BE SIXTEEN)
03 ボーイ・ハント(WHERE THE BOYS ARE)
04 そよ風にのって(DANS LE MEME WAGON)
05 夢みる想い(NON HO L’ETA)
06 悲しきあしおと(FOOTSTEPS)
07 ウォーク・ライト・バック(WALK RIGHT BACK)
08 恋する瞳(L’AMORE HA I TUOI OCCHI)
09 ジョニー・エンジェル(JOHNNY ANGEL)
10 砂に消えた涙(UN BUCO NELLA SABBIA)
11 いそしぎ(THE SHADOW OF YOUR SMILE)
12 風のささやき(THE WINDMILLS OF YOUR MIND)
13 恋のひとこと(SOMETHING STUPID)
14 この世の果てまで(THE END OF THE WORLD)

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『Longtime Favorites(ロングタイム・フェイヴァリッツ)』

(おまけ)ベスト・アルバム『Expressions(エクスプレッションズ)』『Turntable(ターンテーブル)』とDVD/BD『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live~』

3枚目のベスト・アルバム『Expressions(エクスプレッションズ)』は、2008年10月1日ににリリースされた3枚組のアルバムで、それぞれのディスクに14曲ずつ、合計42曲が収録されており、竹内まりやのヒット曲がほぼ網羅されている感じになっています。

(ジャケット)

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『Expressions(エクスプレッションズ)』

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『Expressions(エクスプレッションズ)』

4枚目のベスト・アルバム『Turntable(ターンテーブル)』は、2019年9月4日にリリースされた3枚組のアルバムで、Disc1(More Expressions)には『Expressions』に入らなかった楽曲を収録、Disc2(Mariya’s Rarities)にはアルバム未収録のカップリング曲等のレア音源を収録、Disc3(Premium Covers)には洋楽のカバー曲を収録しています。
初めてCD化される曲もたくさんあり、なかなか面白いアルバムです。

(ジャケット)

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『Turntable(ターンテーブル)』

2020年11月18日にリリースされた『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live~』は、「竹内まりや、キャリア初となる映像作品」ということで、2000年に開催された「伝説のライブ」を題材に作成されたドキュメント映画をDVD/BD化した作品です。
映画館での上映が限定的だったので、DVD/BD化されて助かりました(筆者は特典にトートバッグが付いているバージョンを購入しました)。

(ジャケット)

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『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live~』

1970年代

Posted by hides