Excel VBAの覚え書([セルの書式設定]-[配置]編)

2024-01-07

■[セルの書式設定]-[配置]に対応する、Rangeオブジェクトのメソッドおよびプロパティ

本稿では、Excel VBAで[セルの書式設定]-[配置]に対応する操作を行う場合に使用する、Rangeオブジェクトのメソッドおよびプロパティをまとめて紹介します。

「文字の配置」に関するプロパティ

「文字の配置」に関するプロパティは、下表の通りです。

(「文字の配置」に関するプロパティ)

HorizontalAlignmentプロパティ
説明 [横位置]を表す値を設定/取得

(※)XlHAlign列挙体は、以下の通り。
xlHAlignCenter(-4108)                :中央揃え
xlHAlignCenterAcrossSelection(7):選択肢の中央揃え
xlHAlignDistributed(-4117)          :均等割り付け
xlHAlignFill(5)                            :ページ幅に合わせる
xlHAlignGeneral(1)                     :データの種類に従って揃える
xlHAlignJustify(-4130)                :両端揃え
xlHAlignLeft(-4131)                   :左揃え
xlHAlignRight(-4152)                 :右揃え

定義 Property HorizontalAlignment As XlHAlign
VerticalAlignmentプロパティ
説明 [縦位置]を表す値を設定/取得

(※)XlVAlign列挙体は、以下の通り。
xlVAlignBottom(-4107)     :下揃え
xlVAlignCenter(-4108)      :中央揃え
xlVAlignDistributed(-4117):均等割り付け
xlVAlignJustify(-4130)       :両端揃え
xlVAlignTop(-4160)           :上揃え

定義 Property VerticalAlignment As XlVAlign
IndentLevelプロパティ
説明 [インデント]のレベルを表す値を設定/取得

(※)指定可能な値は、0~15の整数。

定義 Property IndentLevel As Integer
AddIndentプロパティ
説明 [前後にスペースを入れる]かどうかを示す値を設定/取得

(※)Trueの場合、前後にスペースを入れる(自動的にインデント)。

定義 Property AddIndent As Boolean

(横位置と縦位置を『中央揃え』に設定する例)

  1. Range.HorizontalAlignment = xlHAlignCenter
  2. Range.VerticalAlignment = xlVAlignCenter

「文字の制御」に関するメソッドおよびプロパティ

「文字の制御」に関するメソッドおよびプロパティは、下表の通りです。

(「文字の制御」に関するメソッドおよびプロパティ)

WrapTextプロパティ
説明 [折り返して全体を表示する]かどうかを示す値を設定/取得

(※)Trueの場合、折り返して全体を表示する。

定義 Property WrapText As Boolean
ShrinkToFitプロパティ
説明 [縮小して全体を表示する]かどうかを示す値を設定/取得

(※)Trueの場合、縮小して全体を表示する。

定義 Property ShrinkToFit As Boolean
MergeCellsプロパティ
説明 [セルを結合する]かどうかを示す値を設定/取得

(※)Trueの場合、セルを結合する。

定義 Property MergeCells As Boolean
Mergeメソッド
説明 指定した[セルを結合する]

(※)Across:指定した範囲のセルを行ごとに結合して、行ごとに別のセルを作成する場合はTrue(既定値はFalse)。

定義 Sub Merge([Across])
MergeAreaプロパティ(読み取り専用)
説明 指定したセルを含む結合範囲を表すRangeオブジェクトを取得
定義 Property MergeArea As Range

(『折り返して全体を表示する』を解除する例)

  1. Range.WrapText = False

(『セルを結合して中央揃え』を設定する例(1)~MergeCellsプロパティを使用)

  1. Range.MergeCells = True

(『セルを結合して中央揃え』を設定する例(2)~Mergeメソッドを使用)

  1. Range.Merge

「文字の方向」に関するプロパティ

「文字の方向」に関するプロパティは、下表の通りです。

(「文字の方向」に関するプロパティ)

Orientationプロパティ
説明 文字の[方向]を示す値を設定/取得

(※)XlOrientation列挙体は、以下の通り。
xlDownward(-4170):下向き
xlHorizontal(-4128) :水平方向
xlUpward(-4171)     :上向き
xlVertical(-4166)     :下向きでセルの中央に配置

定義 Property Orientation As XlOrientation(または-90~90の整数値)
ReadingOrderプロパティ
説明 [文字の方向]を示す値を設定/取得

(※)XlReadingOrder列挙体は、以下の通り。
xlContext(-5002):コンテキストに従う
xlLTR(-5003)      :左から右
xlRTL(-5004)      :右から左

定義 Property ReadingOrder As XlReadingOrder

(文字の方向を『垂直方向』に設定する例)

  1. Range.Orientation = xlVertical

 

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Posted by hides