大木康子 – 『マンチェスターとリヴァプール』

2024-01-24

自宅の書庫に仕舞い込んである音源(レコード、CD、カセット等)を棚卸ししながら、思い出に残っている楽曲を振返りたいと思います。
今回は1960~1970年代を中心に活躍していた、大木康子の楽曲を取り上げます。

大木康子の楽曲について

大木康子(おおき・やすこ)は、1964年11月に『踊り明かそう(c/w 君住む街)』でデビューした後、約20枚のシングルをリリースしています(※)が、本稿では代表的なシングル曲に絞って記載します。

(※)Wikipedia情報を要約すると、「深緑夏代に師事してシャンソンを学び、1962年に平岡精二クインテットの専属歌手としてデビュー。1964年に日本コロムビアからレコード・デビューし、7枚のシングルをリリースした後、1968年にCBSソニーに移籍した」とのことです。
⇒詳細は、Wikipedia(大木康子)を参照して下さい。

大木康子の8th.シングル『野火子』

大木康子の8th.シングル(CBSソニー移籍後の第1弾シングル)『野火子』は、1968年9月5日にリリースされました。

B面の『誰もいない海』は、1970年にトワ・エ・モワがカバーして大ヒットしましたが、大木康子バージョンがオリジナルだそうです。
⇒詳細は、Wikipedia(誰もいない海)を参照して下さい。

ジャケット 曲名
1 1968年9月5日リリース
A 野火子
作詞:五木寛之
作曲:いずみたく
B 誰もいない海
作詞:山口洋子
作曲:内藤法美

大木康子の9th.シングル『帰らない人』と10th.シングル『マンチェスターとリヴァプール』

大木康子の9th.シングル(CBSソニー移籍後の第2弾シングル)『帰らない人』と10th.シングル(CBSソニー移籍後の第3弾シングル)『マンチェスターとリヴァプール』は、1969年にリリースされました。

『帰らない人』『マンチェスターとリヴァプール』のオリジナルは、マリー・ラフォレ(Marie Lafore)が1967年にリリースした『Manchester et Liverpool』で、いずれも日本語詞は岩谷時子ですが、歌詞が少し異なっています(※)。

(※)歌詞の最初の部分を改めて確認したところ、『帰らない人』は「町の広場で 人の波にもまれて~」、『マンチェスターとリヴァプール』は「マンチェスター エ リヴァプール 人の波にもまれて~」となっていました。
筆者はどちらのバージョンも聞き覚えがありましたが、別の曲としてリリースされていたことは今回初めて知りました。

なお、『悲しき天使』は「ロシア語の歌謡曲『Дорогой длинною ダローガイ・ドリーンナィユ』を原曲とする英語の歌曲」で、メリー・ホプキン(Mary Hopkin)が1968年に『Those Were the Days(邦題は『悲しき天使』)』というタイトルでリリースして大ヒットしました。
⇒詳細は、Wikipedia(悲しき天使)を参照して下さい。

ジャケット 曲名
1 1969年1月リリース
A 帰らない人
日本語詞:岩谷時子
作曲:André Popp
B 青空のなみだ
作詞:山上路夫
作曲:東海林修
2 1969年リリース
A マンチェスターとリヴァプール
日本語詞:岩谷時子
作曲:André Popp)
B 悲しき天使
日本語詞:漣健児
作曲:Gene Raskin

大木康子の12th.シングル『樹氷』

大木康子の12th.シングル(CBSソニー移籍後の第5弾シングル)『樹氷』は、1970年にリリースされた楽曲で、松下電器(ナショナル)のクーラー「樹氷」のCMソングでした。

ジャケット 曲名
1 1970年リリース
A 樹氷
作詞:山上路夫
作曲:いずみたく
B 朝やけの地球に死す
作詞:岩谷時子
作曲:いずみたく

大木康子のアルバムについて

大木康子のアルバムは何枚かリリースされていますが、本稿ではライブ・アルバムとコンピレーション・アルバムを1枚ずつご紹介します。

大木康子のライブ・アルバム『銀巴里ライブ 愛しか歌えない』

2017年2月22日にリリースされた『銀巴里ライブ 愛しか歌えない』は、「シャンソン全盛期に日本のシャンソンのメッカといわれた“銀巴里”で収録された貴重なステージを収録」したアルバムで、12曲が収録されています。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
1 オープニング~恋の友達
2 私のパリ祭
3 ジャバ
4 メランコリー
5 逢びき
6 ラ・ボエーム
7 あきれたあんた
8 私のジゴロ
9 ビリー
10 愛はるかに
11 貴方とランデブー
12 もしも貴方に逢えずにいたら

↓Amazonの商品ページはこちらです。
『銀巴里ライブ 愛しか歌えない』

コンピレーション・アルバム『シャンソンを日本語で歌いましょう』

2015年12月25日にリリースされた『シャンソンを日本語で歌いましょう』はCD2枚組のアルバムで、Disc1にはシャンソンの日本語バージョンが18曲、Disc2にはオリジナル・カラオケが18曲収録されており、№11に『白い恋人たち』、№14に『ボニーとクラウド』、№16に『マンチェスターとリヴァプール』、№17に『夜はすぐに』が収録されています。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名 アーティスト名
1 愛の休日 朝丘雪路
2 愛の讃歌 安芸ひろみ
3 愛の願い 安芸ひろみ
4 オー・シャンゼリゼ 南沙織
5 帰り来ぬ青春 朝丘雪路
6 哀しみの終わる時 安芸ひろみ
7 悲しみのシンフォニー 安芸ひろみ
8 哀しみのソレアード 梓みちよ
9 彼と彼女のソネット 大貫妙子
10 サバの女王 ジュディ・オング
11 白い恋人たち 大木康子
12 野ばらのひと 安芸ひろみ
13 ニコラ 梓みちよ
14 ボニーとクラウド 大木康子
15 マイ・ウェイ 雪村いづみ
16 マンチェスターとリヴァプール 大木康子
17 夜はすぐに 大木康子
18 ラスト・ダンスは私に 安芸ひろみ

↓このアルバムはAmazonで取扱いがないため、Sony Music Shopへのリンクを貼っておきます。
『シャンソンを日本語で歌いましょう』

1960年代

Posted by hides