ジェリー藤尾 – 『遠くへ行きたい』
自宅の書庫に仕舞い込んである音源(レコード、CD、カセット等)を棚卸ししながら、思い出に残っている楽曲を振返りたいと思います。
今回は1960年代を中心に活躍していた、ジェリー藤尾の楽曲を取り上げます。
ジェリー藤尾の楽曲について
ジェリー藤尾(じぇりー・ふじお)は1961年に『悲しきインディアン』で歌手デビューした後、約30枚のシングルをリリースしていますが、本稿では代表的なシングル曲に絞って記載します。
⇒詳細は、Wikipedia(ジェリー藤尾)を参照して下さい。
ジェリー藤尾のシングル『遠くへ行きたい』
ジェリー藤尾のシングル『遠くへ行きたい』は、NHK「夢であいましょう」の「今月の歌(1962年5月)」として作成され、1962年6月にリリースされて大ヒットし、第13回NHK紅白歌合戦(1962年)でも歌唱しています。
⇒詳細は、Wikipedia(遠くへ行きたい)を参照して下さい。
数多くのアーティストにカバーされていますし、テレビの旅番組でよく使われたりしていますので、スタンダード・ナンバーと言って良いと思います。
⇒デューク・エイセス版については、「デューク・エイセス – 『女ひとり』」を参照して下さい。
№ | 曲名 | |
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1 | 1962年6月リリース | |
A | 遠くへ行きたい (作詞:永六輔、作曲:中村八大 ) |
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B | インディアン・ツイスト (作詞:永六輔、作曲:中村八大) |
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2 | 1966年3月リリース(カップリングを差替えて再発売) | |
A | 遠くへ行きたい (作詞:永六輔、作曲:中村八大 ) |
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B | ヤング・セブン(若い虹) (作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎) |
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3 | 1976年リリース(規格番号を変更して再発売) | |
A | 遠くへ行きたい (作詞:永六輔、作曲:中村八大 ) |
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B | ヤング・セブン(若い虹) (作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎) |
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4 | 1979年4月リリース(カップリングを差替えて再発売) | |
A | ’79 遠くへ行きたい (作詞:永六輔、作曲:中村八大 ) |
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B | 憧憬(あこがれ) (作詞:石丸博、作曲:川口真) |
ジェリー藤尾のシングル『ヤングセブン(若い虹)』
ジェリー藤尾のシングル『ヤングセブン(若い虹)』は、渡辺トモ子とのデュエット曲として1963年7月にリリースされ、東芝トランジスタラジオ「ヤング・セブン」のイメージソングに採用されました。
№ | 曲名 | |
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1 | 1963年7月リリース | |
A | ヤング・セブン(若い虹) (作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎) |
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B | ふたりの唄 (作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎) |
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2 | 1966年3月リリース(カップリングを差替えて再発売) | |
A | 遠くへ行きたい (作詞:永六輔、作曲:中村八大 ) |
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B | ヤング・セブン(若い虹) (作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎) |
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3 | 1976年リリース(規格番号を変更して再発売) | |
A | 遠くへ行きたい (作詞:永六輔、作曲:中村八大 ) |
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B | ヤング・セブン(若い虹) (作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎) |
ジェリー藤尾のシングル『誰かと誰かが』
ジェリー藤尾のシングル『誰かと誰かが』は、NHK「夢であいましょう」の「今月の歌(1962年8月)」として作成され、1963年10月にリリースされてヒットし、第14回NHK紅白歌合戦(1963年)でも歌唱しています。
(※)レコードのジャケットを見ると、B面『なんて馬鹿な僕』の原題が『What kind of fool am I』と記載されていますので、オリジナルはアンソニー・ニューリー(Anthony Newley)が1962年にリリースした『What kind of fool am I?(作詞:Anthony Newley、作曲:Leslie Bricusse)』ではないかと思います。
この楽曲はサミー・デイビス・Jr.(Sammy Davis Jr.)に提供した楽曲らしいですが、多くのアーティストがカバーしています。
№ | 曲名 | |
---|---|---|
1 | 1963年10月リリース | |
A | 誰かと誰かが (作詞:永六輔、作曲:中村八大) |
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B | なんて馬鹿な僕 (日本語詞:永六輔、作曲:?) |
ジェリー藤尾のアルバムについて
ジェリー藤尾がリリースしたアルバムのうち、現在でも入手可能なアルバムを2枚ご紹介します。
ジェリー藤尾の初期アルバム『「遠くヘ行きたい」+「ダニー・ボーイ」 』
ジェリー藤尾が1962年にリリースした『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』と『遠くへ行きたい ジェリー藤尾ヒットソング』をCD化し、2006年9月6日に生産限定盤としてリリースされたアルバムです。
(このCDも廃盤になっているため、中古品を入手するしかありません)
とにかく貴重なCDで、リリース当時の商品説明には以下の通り記載されています。
- [あの頃の歌シリーズ “歌謡曲伝説のアルバム再発" 20タイトル]
- 団塊の世代にとって自らの想い出と濃密につながる60年代~70年代の名盤・レア盤を一気に復刻!! デジタル・リマスタリング。
- 1961年「悲しきインディアン」でレコード・デビューしたジェリー藤尾、翌年には「遠くへ行きたい」の大ヒットで一躍人気者に。ユニークなキャラクターと人懐っこい笑顔で、歌手以外にも映画、お茶の間のバラエティー番組と幅広い活躍を見せ、その存在はまさに “日本のエンタテイナー" と呼ぶに相応しい。「遠くヘ行きたい」+「ダニー・ボーイ」を2in1で初CD化。
このアルバムには14曲が収録されており、内訳は『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』が8曲、『遠くへ行きたい ジェリー藤尾ヒットソング』が6曲です(※)。
(※)多くのサイトに「№1~№8が『遠くへ行きたい ジェリー藤尾ヒットソング』、№9~14が『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』」と記載されています(国立国会図書館の登録情報もそうなっています)が、STEREO RECORDSで取扱っている『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』のトラックリストを見ると、『ブルーベリー・ヒル』『谷間の灯ともし頃』『私の青空』『赤い河の谷間』『ダニー・ボーイ』『峠の我が家』『ディア・ハート』『牧場の樹』の8曲になっていますので、№4・№5・№9・№10・№11・№12・№13・№14の8曲が『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』、№1・№2・№3・№6・№7・№8の6曲が『遠くへ行きたい ジェリー藤尾ヒットソング』だと思います。
(収録曲)
№ | 曲名 |
---|---|
1 | 遠くへ行きたい |
2 | 石松野郎の唄 |
3 | ノー・モア(ラ・パロマ) |
4 | ブルーベリー・ヒル |
5 | ダニー・ボーイ |
6 | 地平線がギラギラ |
7 | インディアン・ツイスト |
8 | 聖者が街にやって来る |
9 | 谷間の灯ともし頃 |
10 | 私の青空 |
11 | 赤い河の谷間 |
12 | 峠のわが家 |
13 | ディア・ハート |
14 | 牧場の樹 |
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『「遠くヘ行きたい」+「ダニー・ボーイ」 』
ジェリー藤尾の55周年記念アルバム『My Road~ジェリー藤尾55周年記念アルバム』
『My Road~ジェリー藤尾55周年記念アルバム』は2014年2月12日にリリースされたアルバムで、Amazonの商品説明欄には「デビュー55周年を迎えた歌手『ジェリー藤尾』が 実に35年ぶりとなるスタジオレコーディングによるアルバムをリリース」と記載されています。
収録曲は6曲で、№2『遠くへ行きたい』以外の5曲はカバー曲です。
なお、№6『人生の扉』は竹内まりやの楽曲をカバーしたものです。
(収録曲)
№ | 曲名 |
---|---|
1 | 少年時代 |
2 | 遠くへ行きたい |
3 | 太陽は燃えている |
4 | Amazing Grace |
5 | My Way |
6 | 人生の扉 |
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『My Road~ジェリー藤尾55周年記念アルバム』
『青春歌年鑑』について
『青春歌年鑑(※)』のCDの中から、ジェリー藤尾の楽曲が収録されている商品をご紹介します。
(※)『青春歌年鑑』は、日本のレコード会社12社が共同企画し、日本のヒット曲や話題曲をレーベルの枠を超えて年代毎に集めたCDアルバムのシリーズです。
『青春歌年鑑 1962 BEST30』
『青春歌年鑑 1962 BEST30』は2002年11月27日にリリースされた、1962年のヒット曲や話題曲を集めた2枚組のCDです。
Disc1-№3に『遠くへ行きたい』が収録されています。
(収録曲)
№ | Disc1 | Disc2 |
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1 | ルイジアナ・ママ (飯田久彦) |
コーヒー・ルンバ (西田佐知子) |
2 | ふりむかないで (ザ・ピーナッツ) |
琵琶湖周航の歌 (ペギー葉山) |
3 | 遠くへ行きたい (ジェリー藤尾) |
赤いハンカチ (石原裕次郎) |
4 | 君恋し (フランク永井) |
江梨子 (橋幸夫) |
5 | 哀愁のトランペット (アイ・ジョージ) |
川は流れる (仲宗根美樹) |
6 | 下町の太陽 (倍賞千恵子) |
若いやつ (橋幸夫) |
7 | 湖愁 (松島アキラ) |
白い花のブルース (平野こうじ) |
8 | 若いふたり (北原謙二) |
アカパルコのお転婆娘 (スリーファンキーズ) |
9 | 山男の歌 (ダーク・ダックス) |
レモンのキッス (ザ・ピーナッツ) |
10 | 五匹の子豚とチャールストン (安村昌子) |
ヴァケイション (弘田三枝子) |
11 | ツイストNo.1 (藤木たかし) |
涙の日記 (スリーファンキーズ) |
12 | 電話でキッス (ダニー飯田とパラダイスキング) |
可愛いベイビー (中尾ミエ) |
13 | 悲しき片思い (飯田久彦) |
すてきな16才 (弘田三枝子) |
14 | ジェニ・ジェニ (鈴木やすし) |
ロコ・モーション (伊東ゆかり) |
15 | クライ・クライ・クライ (倉光薫) |
いつでも夢を (橋幸夫、吉永小百合) |
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『青春歌年鑑 1962 BEST30』
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