ジェリー藤尾 – 『遠くへ行きたい』

2024-02-17

自宅の書庫に仕舞い込んである音源(レコード、CD、カセット等)を棚卸ししながら、思い出に残っている楽曲を振返りたいと思います。
今回は1960年代を中心に活躍していた、ジェリー藤尾の楽曲を取り上げます。

ジェリー藤尾の楽曲について

ジェリー藤尾(じぇりー・ふじお)は1961年に『悲しきインディアン』で歌手デビューした後、約30枚のシングルをリリースしていますが、本稿では代表的なシングル曲に絞って記載します。
⇒詳細は、Wikipedia(ジェリー藤尾)を参照して下さい。

ジェリー藤尾のシングル『遠くへ行きたい』

ジェリー藤尾のシングル『遠くへ行きたい』は、NHK「夢であいましょう」の「今月の歌(1962年5月)」として作成され、1962年6月にリリースされて大ヒットし、第13回NHK紅白歌合戦(1962年)でも歌唱しています。
⇒詳細は、Wikipedia(遠くへ行きたい)を参照して下さい。

数多くのアーティストにカバーされていますし、テレビの旅番組でよく使われたりしていますので、スタンダード・ナンバーと言って良いと思います。
⇒デューク・エイセス版については、「デューク・エイセス – 『女ひとり』」を参照して下さい。

曲名
1 1962年6月リリース
A 遠くへ行きたい
(作詞:永六輔、作曲:中村八大 )
B インディアン・ツイスト
(作詞:永六輔、作曲:中村八大)
2 1966年3月リリース(カップリングを差替えて再発売)
A 遠くへ行きたい
(作詞:永六輔、作曲:中村八大 )
B ヤング・セブン(若い虹)
(作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎)
3 1976年リリース(規格番号を変更して再発売)
A 遠くへ行きたい
(作詞:永六輔、作曲:中村八大 )
B ヤング・セブン(若い虹)
(作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎)
4 1979年4月リリース(カップリングを差替えて再発売)
A ’79 遠くへ行きたい
(作詞:永六輔、作曲:中村八大 )
B 憧憬(あこがれ)
(作詞:石丸博、作曲:川口真)

ジェリー藤尾のシングル『ヤングセブン(若い虹)』

ジェリー藤尾のシングル『ヤングセブン(若い虹)』は、渡辺トモ子とのデュエット曲として1963年7月にリリースされ、東芝トランジスタラジオ「ヤング・セブン」のイメージソングに採用されました。

曲名
1 1963年7月リリース
A ヤング・セブン(若い虹)
(作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎)
B ふたりの唄
(作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎)
2 1966年3月リリース(カップリングを差替えて再発売)
A 遠くへ行きたい
(作詞:永六輔、作曲:中村八大 )
B ヤング・セブン(若い虹)
(作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎)
3 1976年リリース(規格番号を変更して再発売)
A 遠くへ行きたい
(作詞:永六輔、作曲:中村八大 )
B ヤング・セブン(若い虹)
(作詞:前田武彦、作曲:三保敬太郎)

ジェリー藤尾のシングル『誰かと誰かが』

ジェリー藤尾のシングル『誰かと誰かが』は、NHK「夢であいましょう」の「今月の歌(1962年8月)」として作成され、1963年10月にリリースされてヒットし、第14回NHK紅白歌合戦(1963年)でも歌唱しています。

(※)レコードのジャケットを見ると、B面『なんて馬鹿な僕』の原題が『What kind of fool am I』と記載されていますので、オリジナルはアンソニー・ニューリー(Anthony Newley)が1962年にリリースした『What kind of fool am I?(作詞:Anthony Newley、作曲:Leslie Bricusse)』ではないかと思います。
この楽曲はサミー・デイビス・Jr.(Sammy Davis Jr.)に提供した楽曲らしいですが、多くのアーティストがカバーしています。

曲名
1 1963年10月リリース
A 誰かと誰かが
(作詞:永六輔、作曲:中村八大)
B なんて馬鹿な僕
(日本語詞:永六輔、作曲:?)

ジェリー藤尾のアルバムについて

ジェリー藤尾がリリースしたアルバムのうち、現在でも入手可能なアルバムを2枚ご紹介します。

ジェリー藤尾の初期アルバム『「遠くヘ行きたい」+「ダニー・ボーイ」 』

ジェリー藤尾が1962年にリリースした『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』と『遠くへ行きたい ジェリー藤尾ヒットソング』をCD化し、2006年9月6日に生産限定盤としてリリースされたアルバムです。
(このCDも廃盤になっているため、中古品を入手するしかありません)

とにかく貴重なCDで、リリース当時の商品説明には以下の通り記載されています。

  • [あの頃の歌シリーズ “歌謡曲伝説のアルバム再発" 20タイトル]
  • 団塊の世代にとって自らの想い出と濃密につながる60年代~70年代の名盤・レア盤を一気に復刻!! デジタル・リマスタリング。
  • 1961年「悲しきインディアン」でレコード・デビューしたジェリー藤尾、翌年には「遠くへ行きたい」の大ヒットで一躍人気者に。ユニークなキャラクターと人懐っこい笑顔で、歌手以外にも映画、お茶の間のバラエティー番組と幅広い活躍を見せ、その存在はまさに “日本のエンタテイナー" と呼ぶに相応しい。「遠くヘ行きたい」+「ダニー・ボーイ」を2in1で初CD化。

このアルバムには14曲が収録されており、内訳は『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』が8曲、『遠くへ行きたい ジェリー藤尾ヒットソング』が6曲です(※)。

(※)多くのサイトに「№1~№8が『遠くへ行きたい ジェリー藤尾ヒットソング』、№9~14が『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』」と記載されています(国立国会図書館の登録情報もそうなっています)が、STEREO RECORDSで取扱っている『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』のトラックリストを見ると、『ブルーベリー・ヒル』『谷間の灯ともし頃』『私の青空』『赤い河の谷間』『ダニー・ボーイ』『峠の我が家』『ディア・ハート』『牧場の樹』の8曲になっていますので、№4・№5・№9・№10・№11・№12・№13・№14の8曲が『ダニー・ボーイ ジェリー藤尾愛唱集』、№1・№2・№3・№6・№7・№8の6曲が『遠くへ行きたい ジェリー藤尾ヒットソング』だと思います。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
1 遠くへ行きたい
2 石松野郎の唄
3 ノー・モア(ラ・パロマ)
4 ブルーベリー・ヒル
5 ダニー・ボーイ
6 地平線がギラギラ
7 インディアン・ツイスト
8 聖者が街にやって来る
9 谷間の灯ともし頃
10 私の青空
11 赤い河の谷間
12 峠のわが家
13 ディア・ハート
14 牧場の樹

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『「遠くヘ行きたい」+「ダニー・ボーイ」 』

ジェリー藤尾の55周年記念アルバム『My Road~ジェリー藤尾55周年記念アルバム』

『My Road~ジェリー藤尾55周年記念アルバム』は2014年2月12日にリリースされたアルバムで、Amazonの商品説明欄には「デビュー55周年を迎えた歌手『ジェリー藤尾』が 実に35年ぶりとなるスタジオレコーディングによるアルバムをリリース」と記載されています。

収録曲は6曲で、№2『遠くへ行きたい』以外の5曲はカバー曲です。
なお、№6『人生の扉』は竹内まりやの楽曲をカバーしたものです。

(ジャケット)

(収録曲)

曲名
1 少年時代
2 遠くへ行きたい
3 太陽は燃えている
4 Amazing Grace
5 My Way
6 人生の扉

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『My Road~ジェリー藤尾55周年記念アルバム』

『青春歌年鑑』について

『青春歌年鑑(※)』のCDの中から、ジェリー藤尾の楽曲が収録されている商品をご紹介します。

(※)『青春歌年鑑』は、日本のレコード会社12社が共同企画し、日本のヒット曲や話題曲をレーベルの枠を超えて年代毎に集めたCDアルバムのシリーズです。

『青春歌年鑑 1962 BEST30』

『青春歌年鑑 1962 BEST30』は2002年11月27日にリリースされた、1962年のヒット曲や話題曲を集めた2枚組のCDです。

Disc1-№3に『遠くへ行きたい』が収録されています。

(ジャケット)

(収録曲)

Disc1 Disc2
1 ルイジアナ・ママ
(飯田久彦)
コーヒー・ルンバ
(西田佐知子)
2 ふりむかないで
(ザ・ピーナッツ)
琵琶湖周航の歌
(ペギー葉山)
3 遠くへ行きたい
(ジェリー藤尾)
赤いハンカチ
(石原裕次郎)
4 君恋し
(フランク永井)
江梨子
(橋幸夫)
5 哀愁のトランペット
(アイ・ジョージ)
川は流れる
(仲宗根美樹)
6 下町の太陽
(倍賞千恵子)
若いやつ
(橋幸夫)
7 湖愁
(松島アキラ)
白い花のブルース
(平野こうじ)
8 若いふたり
(北原謙二)
アカパルコのお転婆娘
(スリーファンキーズ)
9 山男の歌
(ダーク・ダックス)
レモンのキッス
(ザ・ピーナッツ)
10 五匹の子豚とチャールストン
(安村昌子)
ヴァケイション
(弘田三枝子)
11 ツイストNo.1
(藤木たかし)
涙の日記
(スリーファンキーズ)
12 電話でキッス
(ダニー飯田とパラダイスキング)
可愛いベイビー
(中尾ミエ)
13 悲しき片思い
(飯田久彦)
すてきな16才
(弘田三枝子)
14 ジェニ・ジェニ
(鈴木やすし)
ロコ・モーション
(伊東ゆかり)
15 クライ・クライ・クライ
(倉光薫)
いつでも夢を
(橋幸夫、吉永小百合)

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『青春歌年鑑 1962 BEST30』

1960年代

Posted by hides