荒井由実 – 『雨の街を』
久しぶりにHi-Fi Setの曲を集中的に聴いていた(※)関係で、必然的にユーミン作品と触れる機会が多くなり、しばらく聴いていなかったユーミンのアルバムを懐かしく思い出しました。
(※)Hi-Fi Setの曲を集中的に聴くようになった経緯については、ハイ・ファイ・セット(Hi-Fi Set) – 『卒業写真』を参照して下さい。
「荒井由実」時代のユーミン作品
日本人の中で「ユーミン」を知らない人は少ないと思いますし、数え切れない程たくさんの名曲を発表している(※1)ことは誰でも知っているので、今さらコメントするのもおこがましいと思っていますが、特に思い入れが強い「荒井由実」時代(※2)のユーミン作品について記事を書くことにしました。
(※1)2018年9月24日のネット・ニュースに「荒井由実時代含む全424曲!松任谷由実の楽曲配信が本日解禁」という記事があり、「45年の間に発表されたオリジナルアルバム38作、シングル41作、ベストアルバム7作、セルフカバーアルバム1作の収録楽曲、全424曲」と記載されています。
(※2)Wikipedia情報によると、「1976年11月29日、松任谷正隆と横浜山手教会にて結婚」とのことですので、これ以降は「松任谷由実」として活動されていることになります。
1st.アルバム『ひこうき雲』
1973年11月20日にリリースされた『ひこうき雲』は中学生だった筆者にとって衝撃的で、レコードの帯に書かれていた『魔女か! スーパー・レディか! 新感覚派・荒井由実 登場!!』というキャッチ・コピーも強く印象に残っています。
筆者は「パック・イン・ミュージック 第2部」で初めてユーミンを知りました(※)が、デビューしてから2年位はほとんど世間に知られていなかったと思います。
個人的な体験ですが、クラス・メートと「好きなアーティストは誰か?」というような雑談をした際、うっかり「荒井由実」と答えてしまい、みんな知らないので「誰それ?」という話になり、それこそ「こいつ、おかしいんじゃねぇの?」的な空気になって困ったことがあります。
(このことがあって以来、自分の趣味嗜好については、あまり人に話さなくなりました)
(※)TBSラジオで放送されていた「パック・イン・ミュージック」は、1:00~3:00が第1部、3:00~5:00が第2部になっており、金曜日(木曜日の深夜)のパーソナリティは第1部が野沢那智・白石冬美、第2部が林美雄アナウンサー(愛称はミドリブタ)でしたが、第2部の林アナがユーミンの曲をよく掛けていました。
『ひこうき雲』に収録されている曲はどれも好きな曲ばかりなんですが、個人的な好みでベスト3を選ぶと第1位が『雨の街を』、第2位が『ベルベット・イースター』、第3位が『ひこうき雲』という感じになります。
下表の通り11曲が収録されていますが、レコードだと№1~5がA面、№6~11がB面になっているため、B面の方をより多く聞いていると思います。
なお、随分後になってCDも購入しましたが、レコードと違ってジャケットが小さいので、少し物足りない感じがしたのを覚えています。
(収録曲)
№ | 曲名 |
---|---|
01 | ひこうき雲 -Vapor Trail- |
02 | 曇り空 -Cloudy Weather- |
03 | 恋のスーパー・パラシューター -Super Parachuter of Love- |
04 | 空と海の輝きに向けて -Toward The Sky and Gleaming Sea- (album version) |
05 | きっと言える -I Know I Can Tell You- |
06 | ベルベット・イースター -Velvet Easter- |
07 | 紙ヒコーキ -Paper Plane- |
08 | 雨の街を -In The Rainy Town- |
09 | 返事はいらない -No Need To Reply- (album version) |
10 | そのまま -Don’t Change- |
11 | ひこうき雲 -Vapor Trail- (short version) |
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『ひこうき雲』
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『ひこうき雲』
2nd.アルバム『MISSLIM(ミスリム)』
1974年10月5日にリリースされた『MISSLIM(ミスリム)』には、『やさしさに包まれたなら』『海を見ていた午後』等の名曲が収録されており、どれも捨て難い魅力的な曲ばかりですが、筆者の個人的な好みとしては『旅立つ秋』が一番好きです。
なお、この名アルバムがリリースされた時点でも荒井由実の知名度は低く、筆者が初めて『旅立つ秋』を聴いたのも(前項と同様)林アナの金曜パックでした。
(収録曲)
№ | 曲名 |
---|---|
01 | 生まれた街で -On the Street of My Home Town- |
02 | 瞳を閉じて -Message In a Bottle- |
03 | やさしさに包まれたなら -Embraced In Softness- (album version) |
04 | 海を見ていた午後 -One Afternoon By the Sea- |
05 | 12月の雨 -December Rain- |
06 | あなただけのもの -I’m All Yours- |
07 | 魔法の鏡 -Magical Mirror- (album version) |
08 | たぶんあなたはむかえに来ない -You Left Me- |
09 | 私のフランソワーズ -Oh My Françoise- |
10 | 旅立つ秋 -Autumn Gone- |
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『MISSLIM(ミスリム)』
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『MISSLIM(ミスリム)』
3rd.アルバム『COBALT HOUR(コバルト・アワー)』
1975年6月20日にリリースされた『COBALT HOUR(コバルト・アワー)』には、『卒業写真』『ルージュの伝言』等の名曲が収録されており、これもまた名曲揃いのアルバムですが、筆者の個人的な好みとしては『花紀行』が一番好きです。
1975年2月にHi-Fi Setが『卒業写真』をリリースし、このアルバムではユーミンがセルフ・カバーしたので、話題になった記憶があります。
この頃になって、ようやくユーミンの知名度が上って来たように思います。
(収録曲)
№ | 曲名 |
---|---|
01 | COBALT HOUR |
02 | 卒業写真 -Graduation Photograph- |
03 | 花紀行 -Traveling Through Scatter Petals- |
04 | 何もきかないで -Don’t Ask Me Anything- |
05 | ルージュの伝言 -Lipstick Message- |
06 | 航海日誌 -Logbook- |
07 | CHINESE SOUP |
08 | 少しだけ片想い -I Love You More Than You Love Me- |
09 | 雨のステイション -Rainy Station- |
10 | アフリカへ行きたい -Take Me To Africa- |
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『COBALT HOUR(コバルト・アワー)』
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1st.ベスト・アルバム『YUMING BRAND(ユーミン・ブランド)』
1976年6月20日にリリースされた『YUMING BRAND(ユーミン・ブランド)』は、「初のベスト・アルバム」という建付けになっていますが、№1『あの日にかえりたい』、№3『やさしさに包まれたなら(single version)』、№4『魔法の鏡(single version)』、№10『翳りゆく部屋(album mix)』の4曲がアルバム初収録ということで、かなり話題になっていた記憶があります。
3rd.アルバム『COBALT HOUR(コバルト・アワー)』辺りで知名度が上って来ていたところに、1975年10月5日リリースのシングル『あの日にかえりたい』がドラマの主題歌になって一気にブレークし、1976年3月5日リリースのシングル『翳りゆく部屋(c/w ベルベット・イースター)』、1976年6月20日リリースの『YUMING BRAND(ユーミン・ブランド)』と話題作が続きました。
筆者の個人的な好みとしては『あの日にかえりたい』が好きで、アルバムのリリースを待てずにシングルを買った記憶があります。
(収録曲)
№ | 曲名 |
---|---|
01 | あの日にかえりたい |
02 | 少しだけ片想い |
03 | やさしさに包まれたなら(single version) |
04 | 魔法の鏡(single version) |
05 | ルージュの伝言 |
06 | 12月の雨 |
07 | 瞳を閉じて |
08 | きっと言える |
09 | ベルベット・イースター |
10 | 翳りゆく部屋(album mix) |
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『YUMING BRAND(ユーミン・ブランド)』
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4th.アルバム『14番目の月』
1976年11月20日にリリースされた『14番目の月』には、『さみしさのゆくえ』『中央フリーウェイ』等の名曲が収録されており、「荒井由実」名義でリリースされた最後のアルバムです。
この頃はユーミンもすっかり有名人になり、レコード屋さんに行くとユーミンのコーナーができていたりました。
段々と明るい曲調の曲が増えて行ったように思いますが、個人的には1st.アルバム『ひこうき雲』の頃の暗い曲調の曲の方が好きです。
(収録曲)
№ | 曲名 |
---|---|
01 | さざ波 -Ripples- |
02 | 14番目の月 -The 14th Moon- |
03 | さみしさのゆくえ -Where Does Loneliness Go- |
04 | 朝陽の中で微笑んで -In The Morning Light- |
05 | 中央フリーウェイ -Chuo Freeway- |
06 | 何もなかったように -Like Nothing Ever Happened- |
07 | 天気雨 -Sun Shower- |
08 | 避暑地の出来事 -A Summer Place- |
09 | グッド・ラック・アンド・グッドバイ -Good Luck And Goodbye- |
10 | 晩夏(ひとりの季節) -Late Summer (The Lonely Season)- |
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『14番目の月』
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『14番目の月』
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